最近、台所に取り付けてある換気扇を回すと、ヴォーっというすごい風切り音がするようになった。
よく見ると換気扇のフィルターには下のように多量の油が付着し、目詰まりを起こしている。
このままの状態で放置しておいても換気能力が極端に落ちるだけだし、そうなると換気扇としてとしてはあまり役にはたたない。


面倒くさいとは思ったが、台所の空気をきれいに保つためには交換しかない!
早速フィルターを取り外し、付着した油を取り除くことにした。
コンセント差込口に青錆発見!
まず、電源を遮断するためにコンセントに挿してある換気扇の電源プラグを抜いた。
すると、何やら青いものがコンセントの差込口に付いている。
よく見ると青錆のようだ。実はこの青錆のことを緑青(ろくしょう)と言う。


調べてみると、この緑青は銅が酸素や水分などに反応してできる青緑色のサビなんだそうだ。
因みに、コンセントの刃受バネやスイッチなどの接触部分は導電率の高い銅でできています。
設置場所からも分かるように、台所は調理をしたり、食器を洗ったり、お湯を沸かしたりもする所。
なので、その水分や蒸気などがコンセントの刃受バネに触れて緑青が発生していると推測しています。
もし同じような場所にコンセントを設置されている場合は点検してみてください。
そして点検後、コンセントの状態が悪いと判断した場合は、安全のために交換することをおすすめします。

あっ、でもこの作業を行えるのは電気工事士の資格を持っている者だけなので、ご注意を。
また念のため他の部屋のコンセントも点検してみましたが、緑青の発生はなかった。これで安心だ。
というわけで、多少面倒ではありましたが、災害を未然に防ぐためにも、このコンセントは以下のように交換することにしました。
青錆の発生したコンセントを交換!
それではコンセントを交換します。
おっと、忘れるところだった! 作業を始める前に分電盤でブレーカーを切っておかなければなりません。
それもこれも全て安全のため!感電防止のためです。
分電盤のカバーには電気の行先を表示するためのシールが各ブレーカーのそばに貼ってあります。
そこで、台所と表示されているブレーカーを確認して、それを切ります。
うちの分電盤にはそんな行先表示は無い!という方は残念ですが、下の画像の分岐回路の安全ブレーカーを一つずつ切りながら確認しましょう。
該当のブレーカーを落としたら、本当に電気が切れているかどうかテスターを使ってコンセントの電圧を確認しよう。


なお、分電盤に組み込まれている各ブレーカーの働きについてはこちらのページで説明していますので参考にしてください。
化粧プレートの取り外し方
コンセントやスイッチ等の配線器具を交換する場合、まず先に化粧プレートを取り外さなければなりません。
プレートの取り外し方は種類によって多少の違いはあるのですが、ここではフルカラーモダンプレートというごく一般的なプレートを例に説明します。
①下の画像を見てください。プレートを外すため下側にある溝にマイナスドライバーを差し込んでいます。
とはいってもこの画像ではよく見えないので、この画像の下の画像で説明します。


②マイナスドライバーを差し込んでいる場所は、この画像だと、円内に見える長方形の溝の部分です。
この溝に差し込んだマイナスドライバーをひねると、下側のプレート枠にはめ込めんでいる上の化粧プレートが取れます。


③上の化粧プレートを外しても、すぐ下にはまだプレート枠が残っています。そしてこのプレート枠も取り外します。
上下に小さなネジが見えると思いますが、これをプラスドライバーで反時計回りにまわして外します。


④下の画像を見ても分かるように、プレートは左右の二枚一組で使用されます。
右側のプレート枠を先に取付、その上に左側の化粧プレートを押し付けて取付けます。


古いコンセントを取り外す
⑤プレート枠を取り外したあとは、ネジ止めされた取付枠に固定されているコンセントを外します。
上下のネジを反時計回りにまわして埋込ボックスから離します。


⑥それではコンセントに接続されている電線を外します。
まず片側の手でコンセントを持ち、電線の挿してある方を自分の側に向けます。


⑦電線の挿してある丸い穴のすぐ隣に長方形の穴(電線外し穴)があります。
そこにマイナスドライバーをぐいっと押し込むとドライバーは仮固定されるので、その間に電線を引き抜くことができます。


⑧コンセントと取付枠を取り外し、電線だけの状態。ここまでがコンセントを取り外す一連の流れです。


新しいコンセントの取付
⑨このあとは新しいコンセントを取り付けます。
その際に注意することは、黒と白の電線にはそれぞれ挿し込む場所が決まっているということです。
下の画像はコンセントの裏側部分です。


白色の枠内には二つの丸い穴がありますが、左側の穴のすぐ上に(W)と刻印されているのがわかると思います。
ここが白線(接地側)を差し込む側になります。
この(W)の刻印はメーカーによって(N)と刻印されているものもありますが、この例と同じように白線(接地側)を差し込む場所です。
上側の二つの穴は、黒線(電圧側)を挿す場所です。
⑩新しいコンセントをボックスに固定した状態。そのあとネジの付いたベース枠を先に取付けます。


⑪最後に化粧プレートをはめ込めば、下のようにコンセントの交換作業は完了です。


※上記コンセントの交換作業には第二種電気工事士の資格が必要です。