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トイレの換気扇用スイッチをタイマー式に交換する方法

トイレに入った瞬間、ムワッとこもるニオイや湿気。でも換気扇をつけっぱなしにするのは電気代が気になるし、消し忘れも心配です。

職人
職人

でも、そんな悩みを一気に解決できるすごく便利なスイッチがありますよ。それは普通の換気扇スイッチをタイマー式に交換するという方法です。

そこで本記事では一般的なトイレの換気扇スイッチを、遅れて停止する便利なタイマー式に交換する方法をご紹介。

また、おすすめの商品選びや設置後の快適な使用法も併せて紹介します。

普通のスイッチは換気扇用として不便

以下に示す普通のスイッチは、誰かが意図的にON/OFFの操作をしなければ照明は点灯しないし、換気扇も運転しない。

一般的な片切スイッチ

例えば照明と換気扇のスイッチを「入」にしてトイレに入り、用を足し終わって退室した後は、スイッチを「切る」というのが基本的な動作です。

ただこういった普通の片切スイッチには以下のようなデメリットがあります。

もしスイッチを切り忘れて外出してしまうと、

  • 電灯は点いたまま
  • 換気扇も回ったまま

という状態になり、電力の無駄遣いが発生してしまうという点です。

この無駄に使用した電力量は微々たるものかも知れませんが、積もり積もって必ず電気料金に跳ね返ってきます。

そこでこのスイッチの切り忘れを防ぐ方法と利便性を考慮すると、タイマー機能を持ったスイッチに交換することが最善策だと考えています。

ぜひ参考にしてください。

トイレ換気扇用にお勧めのタイマースイッチ

下のスイッチ3つはいずれもPanasonic製で、トイレの照明と換気扇用タイマースイッチとしてお勧めの機種です。

品番は左から順に

  • WN5276 (フルカラー) ※プレート(WN6001WP)は別売
  • WTC5383WK (コスモシリーズワイド21)  ※プレート(WTC7101W)は別売
  • WTC54816W (コスモシリーズワイド21)  ※プレート(WTC7101W)は別売
フルカラースイッチとコスモシリーズワイド21タイマースイッチ

となります。

WN5276はトイレを賢くコントロール

WN5276は「消し忘れ防止」と「ほたる機能」という2つの便利な機能を搭載した、照明と換気扇をコントロールするトイレ用のタイマースイッチ。

以下にスイッチをON/OFFした時の、照明と換気扇の動作を説明します。

スイッチON時|照明と換気扇の状態

タイマースイッチのハンドルをON(右側に倒す)にした場合、トイレの照明は点灯し同時に換気扇も運転を開始します。

その際スイッチからギアを巻くような音がしますが、これは壊れているわけではないので心配はいりません。

またONにする時、普通のスイッチより少し押しにくいような抵抗を感じると思いますが、これも異常ではありませんので安心してください

スイッチOFF時|照明と換気扇の状態

トイレを退室しスイッチをOFFにすると照明は直後に消灯しますが、換気扇だけは3分間運転を継続したあと停止します。

これはタイマースイッチ機能の一つで「消し遅れ」といい、この機種(WN5276)では、タイマーが3分に固定されていて変更はできません。

また、なぜタイマースイッチを使用するかというと、トイレを出た後も換気扇が回り続けることで臭いや湿気を排出し、カビの発生を防ぐことができるというメリットがあるから。

そして家族のなかで一番問題になるのが消し忘れ。

この消し忘れによる無駄な電力消費を防ぐのもタイマースイッチを導入することで実現でき、これもメリットの一つです。

暗くても安心|ほたる機能

スイッチがOFFの時は内蔵されたランプがほのかに光る「ほたる機能」を搭載している。

これは夜間でもスイッチの位置を簡単に視認できるので、迷うことなく直ぐにスイッチまで辿り着けます。

こんな方におすすめ

  • トイレ換気扇の消し忘れが多い方
  • カビや臭いを防ぎたい方
  • 夜間でもスイッチの場所を簡単に確認したい方
  • シンプルで使いやすいデザインのスイッチを探している方

WTC5383WKは消し遅れ0~30分可変形

WTC5383WKタイマースイッチはコスモシリーズワイド21と呼ばれており、下記画像のようにフルカラーに比べスイッチハンドルが大きくて操作しやすいのが特徴です。

これなら年配の方やお子さんでも無理なく操作できるので、大変便利だと思います。

コスモシリーズワイド21はフルカラースイッチよりハンドルが大きくて操作しやすい

また先述したフルカラーWN5276スイッチは、ハンドルを右や左に倒して「入り切り」します。

それに対し本機(WTC5383WK)は、スイッチハンドルを押すと「入」、再度押すと「切」というふうに、押す度にON/OFFを切換えられます。

例えば

① スイッチハンドルを押すと

  • 照明は点灯
  • 換気扇も運転

② 再度押すと

  • 照明は消灯
  • 換気扇は運転を継続

③ 一定時間経過後に換気扇も運転停止

遅れ時間は初期状態(工場出荷時)だと3分に設定されています。

もし遅れ時間を変更したい場合は、ご自分で「タイマ設定つまみ」を0~30分の間で任意の時間に設定しましょう。

タイマ設定つまみはハンドルの裏に隠れているので、先にプレートを取り外し、その後にハンドルをはずしてから行ってください。

詳しくはマニュアルで確認。

ココに注意

タイマースイッチWTC5383WKを使用する場合、換気扇を単独でコントロールするような使い方はできないので注意してください。

なぜかというと、このスイッチは照明と連動する仕様になっているからです。

そのためこの機種を導入する場合は、必ず照明と換気扇の両方を接続するようにしてください。そうしないと正常に動作しません。

WTC5383WKは窓のないトイレに設置しよう

本タイマースイッチは窓のないトイレに設置するほうが使い勝手が良いです。

その理由として、窓のないトイレは窓のあるトイレに比べ、日中でも室内は暗く必ず照明を必要とします。

こういったトイレ環境の場合、照明と換気扇のスイッチを個別に設置して1個ずつ操作するよりも、本機を1個設置し、照明と換気扇を同時にコントロールするスイッチのほう利便性も良いし、スイッチ数も減らせて経済的です。

しかしその逆もあります。

例えば窓のあるトイレの場合だと、日中は照明がなくても窓灯りが入るので、わざわざスイッチを入れて照明を点ける必要はありません。

そのことを前提にすると、照明用のスイッチと換気扇用のスイッチをそれぞれ1個ずつ設置しておいて、照明スイッチは必要に応じて使用するという使い方のほうが電力を無駄に使わずにすみます。

そういった理由からWTC5383WKを窓のあるトイレに設置した場合は無駄な電力を消費する可能性があります。

そのため選択肢の一つとして、次にWTC54816Wという機種を紹介します。

WTC54816Wは10秒~30分の可変形タイマースイッチ

WTC54816Wは、以下のように照明用スイッチと換気扇用タイマースイッチの二つがセットになったもの。

上が照明用のほたるスイッチで、下が換気扇用の電子式タイマースイッチです。

独立した照明スイッチと換気扇用タイマースイッチ

換気扇用タイマースイッチには、運転時間をコントロールする時間設定ツマミが付いており、その時間設定は10秒~30分の間で可変できます。

ツマミは14段階に分かれた回転式になっていて、指先でつまんで回せばOK。

また本機の場合、照明と換気扇のスイッチは独立しているので、トイレ内が暗いときは照明スイッチをONにして点灯させます。

逆に明るいときは照明を消しておくといった、周囲の状況に応じた使い方ができます。

また照明スイッチにはほたる用のLEDが内蔵されているため、周りが暗くてもスイッチの設置位置を簡単に視認できます。

遅れ停止|一時動作機能とは

本機には換気扇をコントロールする、遅れ停止と一時動作という機能があります。

この機能は動作切換スイッチを切り換えることで換気扇を「遅れ停止」にしたり、一時動作にしたりという動きをコントロールできます。

遅れ停止とは

遅れ停止とは、スイッチを押すと換気扇はON(運転)になり、再度押すと一定時間を経過後にOFF(運転停止)するというモードです。

このモードはトイレに入る前に換気扇を運転させ、トイレを出た後に換気扇を停止させたいという場合に使用します。

ONにすると赤ランプが点灯し換気扇が運転中であることを示します。

このままトイレに入り用を足しますが、その間も換気扇はずっと運転中となります。しばらくしてトイレを出た後、再度スイッチハンドル押します。

すると今度は赤ランプが点灯から点滅に変わりします。これはタイマーが動作中であることを示しています。

その後一定時間が経過したあとに換気扇は停止し、ランプも消灯します。

一時動作とは

一時動作モードは、トイレを出たあとに換気扇を運転させたいという場合に使用します。

普通はトイレに入る前に換気扇のスイッチをONにします。

しかしこのモードの場合、スイッチはOFFのままです。そのためトイレに入っている間も換気扇は停止状態です。

しばらくしてトイレから出たら、その時点でスイッチを押し換気扇を運転させます。

その後、設定した時間を経過したら換気扇は停止し、赤ランプも消灯します。

一時動作はこんなシーンで便利

一時動作モードはどんなシーンで使うと便利なんだろう?と、ふと疑問が湧いた。

例えば冬の寒い季節にトイレや浴室の換気扇を回していると、室内が冷えて寒い思いをしたという経験がある人も多いと思う。

実はそんな時こそ、トイレを出た後に運転させる「一時動作」モードを利用すると便利だと考えています。

なぜかというと、換気扇が回っていなければトイレ内の空気の流れは弱くなるので、寒さもかなり和らぐからです。

もし同じような環境下で生活している方は、一度試してみてください。

次に、上記3機種(WN5276・WTC5383WK・WTC54816W)の交換方法を説明致しますが、この作業には電気工事士の資格が必要になります。

WN5276タイマースイッチへの交換方法

下はフルカラーのタイマースイッチ(WN5276)で、前述した3機種のうちの一つです。

見た目は小さいですが、これ一つで照明と換気扇を立派にコントロールできます。

フルカラーのタイマースイッチ(WN5276)

トイレ用に設置するスイッチの組み合わせとして、普通は照明用に1個、換気扇用に1個というケースが多いのですが、そういった場合の配線本数は3本になります。

3本の電線の内、1本は電圧側(黒)で、他の2本は照明と換気扇の帰り線で合計3本になります。

そういえば、築年数の古い住宅では換気扇が回っていることを示すパイロットランプが設置されていることがあります。

その場合の電線本数は上記とは違い、電源線は2本、照明と換気扇の帰り線がそれぞれ1本ずつで、計4本の電線を使って結線されています。

もしこのような古いタイプのスイッチをWN5276タイマースイッチと交換する場合は、電源線の電圧側(黒)1本と、照明に換気扇の帰り線が1本ずつの計3本を使い、接地側(白)の電線は使用しないようにします。

以上のことから、接地線(白)は端末をテーピング処理しボックス内に戻しておきましょう。

またタイマースイッチへの結線時に注意することは、照明と換気扇の電線は挿し込む電線穴を間違えないようにするという事です。

下の結線図に示すように、電圧側の電線は電圧側の電線穴に、照明は照明の電線穴に、換気扇はFANと刻印された電線穴にそれぞれ挿し込みます。

WN5276結線図

しかし換気扇用と照明用の電線を間違えて差し込むと、スイッチを切った直後に換気扇が止まり、照明が3分後に消えるという逆の状態が起きますので注意してください。

またタイマースイッチを取り付ける取付枠は新しいものを事前に用意するか、もしくは既設スイッチで使用していた取付枠に破損がなければそれを再利用しても構いません。

スイッチやコンセントを取付枠から外す方法は、こちらのページを参考にしてください。

あと、プレートも1個用(WN6001WP)が必要になるので用意しておきましょう。

片切スイッチ2個とWN5376タイマースイッチ

日中に照明を点ける必要がない場合の回路変更

トイレといっても、窓のあるトイレから窓のないトイレまでその環境は様々です。

そのため日中に窓灯りが入るイレなら、わざわざ照明を点ける必要はありません。

しかし普通のスイッチをWN5276へ交換した場合、スイッチONと同時に照明は点灯し換気扇も回り始めます。

ただこの方法では都合が悪い場合もあります。

そのため、以下の条件を満たす変更方法はないかと模索する場合もある。

  • 日中は照明の必要がない。換気扇だけ回ってほしい。
  • 周りが暗くなったら照明も換気扇もONにできる。

そこで上記の条件を実現したい場合は、下の結線図のように片切スイッチ(WN5061)を追加し回路を変更すればOKです。

タイマースイッチWN5276と片切スイッチWN5061の結線図

動作を説明しますと、下にある片切スイッチ(WN5061)を切り替えることによって、照明だけON/OFF可能になります。

例えば昼間の明るい時間帯は照明を点ける必要がないという状況では、片切スイッチのハンドルを「昼」側に倒しておくと、タイマースイッチをONにしても照明は点灯しません。

逆に周囲が暗くなってきたら、今度は片切スイッチのハンドルを「夜」側に倒しておきます。

そうすればタイマースイッチをONにするのと同時に照明も点灯するようになります。

タイマースイッチWN5276と片切スイッチWN5061を組み合わせた回路に変更

またこのタイマースイッチ(WN5276)と片切スイッチ(WN5061)を組み合わせた場合は、2個用のプレートが必要になります。

このような場合は、これまで使用してきた古いプレートを使うか、もしくは新品を事前に用意しておきましょう。

WTC5383WKタイマースイッチへの交換方法

本機(WTC5383WK)は、フルカラーWN5276同様、既設スイッチまでの配線が3本あれば交換できます。

ただし照明連動形のため、換気扇のみで使用すると正常に動作しないので注意してください。

電線本数は、電圧側(黒)が1本、照明と換気扇の帰り線がそれぞれ1本ずつの合計3本です。

WTC5383WKの結線図

結線方法は上の結線図のように、電圧側の電線を「0」の電線穴に、照明を「1」の電線穴に、換気扇を「2」の電線穴に接続すればOKです。

WTC54816Wタイマースイッチへの交換方法

こちらもフルカラーWN5276と同様、電線は3本あればOKです。電線は電圧側(黒)が1本、照明と換気扇の帰り線がそれぞれ1本ずつです。

ではこの3本の電線を、下の結線図のように各スイッチの電線穴に接続していきます。

WTC54816Wタイマースイッチの結線図

まず電圧側の電線(黒)を、照明用スイッチの電線穴(2つの内の1つ)に接続します。

そしてもう一つの電線穴に赤色で示した「わたり線」の片方を接続し、もう片方をタイマースイッチの電線穴に接続します。

そうすると照明と換気扇の帰り線が1本ずつ残りますので、照明の帰り線は上の照明スイッチの電線穴に接続し、換気扇の帰り線は下のタイマースイッチの電線穴へ接続すると結線は完了です。

因みにわたり線はスイッチに付属していませんので、交換した古いスイッチから取り外して使用するか、もしくは予め1.6mmの電線を用意しておきましょう。

まとめ

本記事ではトイレ空間を快適に賢くコントロールする、以下のトイレ用換気扇タイマースイッチ3機種を紹介しました。

WN5276(フルカラー)

この機種はフルカラーのタイマースイッチで、換気扇消し遅れが3分に固定されたシンプルで使いやすいタイプ。

基本機能は以下のようになります。

  • 消し忘れ防止
    3分間自動運転で、ニオイや湿気をしっかり排出
  • ほたる機能
    暗闇でもスイッチの場所が分かるので安心
  • シンプルデザイン
    どんな空間にもなじむ

また、照明だけON / OFFできるように、回路に片切スイッチを追加する方法を紹介しました。

WTC5383WK(コスモシリーズワイド21)

パナソニック WTC5383WKは照明と換気扇を同時に操作できる「照明・換気扇連動」機能や、消し忘れを防ぐ「換気扇消し遅れ」機能を搭載。

本機は快適なトイレ空間を実現する多機能なトイレ換気用タイマースイッチです。消し遅れ時間は0~30分の範囲を設定できる可変形です。

WTC54816W(コスモシリーズワイド21)

WTC54816Wは、ほたる付き片切スイッチと、一時動作/遅れ停止機能を搭載したタイマースイッチの2個で構成されており、スイッチ操作は個別に行えます。

また一時動作/遅れ停止機能の設定範囲は約10秒~30分の間で可変設定が可能で、次のような事柄を改善したい方におすすめです。

  • 消し忘れが多い方
  • カビや臭いを防ぎたい方
  • 電気を代節約したい方
  • ほたる付きスイッチを探している方
  • 遅れ停止機能付きのスイッチを探している方

以上、トイレ用のスイッチ機能をアップグレードする方法を解説しました。

  • この記事を書いた人

Taka

約20年電気工事(RC造・木造住宅)の仕事に従事。その経験をもとに電気関連の情報を当ブログで発信中。

またPCサポートに興味を持ち、CompTIA A+を取得後、現場でサポートに就く。
・第二種電気工事士
・第一種電気工事士
・CompTIA A+

-各種スイッチ交換
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