WTA1721Wは非接触型の照明スイッチだ|手を近づけるだけで点灯/消灯するぞ!

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一般的に、室内に設置されているスイッチというのは、指で直接触れて(押して)照明を点灯/消灯します。

しかしコロナ禍の現在、不特定多数の人が操作するこういった照明スイッチには、

感染防止の観点からみても、なるべくなら直接は触れたくはないもの。

そこでそんな思いを解消するために具現化したと推測されるのが、

Panasonicが開発した2線式の非接触スイッチ、「WTA1721W」だ。

2線式のWTA1721W非接触スイッチ
2線式のWTA1721W非接触スイッチ

以下に、このスイッチの特徴や、設置すると便利な場所、

そして既設のスイッチから非接触スイッチへの交換方法等を説明します。

非接触スイッチ(2線式)の特徴

繰り返しになりますが、普通のスイッチは指で押してONとOFFを切り替えます。

しかしこの非接触スイッチは、触らないでも下のようにスイッチの前面に「手をかざす」だけで

照明を点灯したり消灯したりということが可能となります。

手をかざすだけ
手をかざすだけ

以上のように、スイッチには全く触ることがないので衛生的でもあり、

またコロナ感染の防止対策としても有効だと思います。

このようなスイッチなら安心して照明のON/OFFができますよね。

暗い所でも位置がわかる

住宅に設置されている一般的なスイッチというのは、

周囲が暗くなってくると、その位置がわかりづらいものが多いです。

暗闇の中で「スイッチはこの辺だったかな~」と、手探りでスイッチを探し当てて照明を点灯させたことがある人も多いはず。

周囲が暗くなってもスイッチの位置がわかる。
周囲が暗くなってもスイッチの位置がわかる。

しかし、このスイッチの場合、そんな心配は無用。

なぜなら暗闇の中でもスイッチに内蔵されたLEDがほのかに点灯するのでスイッチの場所がすぐにわかります。

この機能ってすごく便利ですよね。

不要なON/OFFを防ぐ誤動作抑制機能

手をかざすだけで照明をON/OFFできるなんてすごく便利だと思う。

でも「誤動作はしないのだろうか?」と心配する人も少なからずいるのではないだろうか。

例えば「スイッチの前を人が通過した場合など」。ですが、心配する必要ありません。

人が前を通過するだけでは動作しない!
人が前を通過するだけでは動作しない!

なぜかというと、この非接触スイッチには、誤動作抑制機能というものが備わっているからです。

例えば、検知する対象(人)が「操作をしようとしている動作かどうかを

ソフト側で判断する機能があるから」です。すごい!

検知距離の切替が可能

スイッチ本体についている化粧パネルを外すと、「検知距離や操作音の有/無」の変更ができるようになっています。

検知距離の調整は、短で~約5㎝、長で~約10㎝と、2段階で可能。

検知距離は長で~約10㎝、短で~約5㎝。
人が前を通過するだけでは動作しない!

この切り替えを必要とする理由は、例えば「廊下など、

スイッチのそばを人が行き来する場所では切替スイッチを「短=~約5㎝」の位置にセットすることで、

センサ(検知距離)の反応を抑制し誤動作を防止しています。

また居室などの少し離れた位置から操作したい場合は、「長に切り替える」など、

人の動線や用途に合わせて検知距離を切り替えるといった使い方をしています。

続きまして、操作音に関しての説明ですが、操作音「有」の場合は「負荷=入でピピ」、

「負荷=切」の場合はピーという音がでます。

また操作音「無」の場合は操作をしても無音となります。

おすすめの設置場所

さて、この非接触スイッチを設置することでメリットのある場所というのはどこかというと、

一般的な住宅の場合は「洗面所」や「キッチン」等です。

そしてそれ以外では、「学校やオフィス、高齢者施設、病院」などが挙げられます。

おすすめの設置場所は洗面所。
おすすめの設置場所は洗面所。

withコロナの現在、帰宅して最初にやることは手洗いやうがいをする事だと思います。

そんな時、洗面所の照明用として非接触スイッチが設置してあれば、

いくら手が汚れていても、手をかざすだけで照明を点けることができるので、

直ぐに洗面所で手を洗う事ができます。これは便利ですね~

非接触スイッチの種類と適合プレート

非接触スイッチには配線(結線)方法の違いによって、2線式と、3/4線式という2種類のスイッチがあります。

非接触スイッチ、2線式と3/4線式。
非接触スイッチ、2線式と3/4線式。

例えば、2線式の非接触スイッチの場合は、既に設置されている片切スイッチ(2線式)と

交換できるので、リニューアルをする場合には便利です。

では、3/4線式のスイッチは2線式スイッチと何が違うのかというと、

実は負荷の電線の他に電源線2本(100V)が必要になります。

なぜ電源が必要かというと、この電源はスイッチを動作させるために必要でして、

2線式とはスイッチの内部回路も違います。

しかし2線式スイッチが照明器具しか制御できないのに対し、

3/4線式スイッチは「照明器具」又は「換気扇」を制御できるという利点もあります。

非接触スイッチ、2線式と3/4線式。
非接触スイッチ、2線式と3/4線式。

もし、どうしても3/4線式のスイッチを使いたいという場合には、

スイッチボックスまで配線を追加する必要がありますので、

2線式スイッチのように手軽にリニューアルというわけにはいきません。

また非接触スイッチ本体とプレートのカラーも下の3種類があるので、

部屋の雰囲気に近いものを選ぶことができます。

非接触スイッチ/2線式

スイッチ本体

  • WTA1721W(マットホワイト)
  • WTA1721H(マットグレー)
  • WTA1721B(マットブラック)

適合プレート

  • WTA7101WK(マットホワイト)
  • WTA7101HK(マットグレー)
  • WTA7101BK(マットブラック)

非接触スイッチ 3/4線式

スイッチ本体

  • WTA1711W(マットホワイト)

適合プレート

  • WTA7101WK(マットホワイト)

片切スイッチを非接触スイッチと交換する方法

片切スイッチといっても、フルカラースイッチのようにハンドルが小さなものから、

コスモシリーズワイド21のようなハンドルの大きなものまで、その形状も色々です。

左)フルカラー|(中)ワイド21
右)非接触スイッチ
左)フルカラー|(中)ワイド21
右)非接触スイッチ

でも片切スイッチで照明をON/OFFしているのであれば、

現在どちらのスイッチが設置されていても特に問題ではないです。

要は、現在設置されているスイッチを取外して、上記の非接触スイッチ(2線式)と交換してやればそれでOKです。

フルカラー(片切スイッチ)
フルカラー(片切スイッチ)

ただ、交換する際に注意したいのは、スイッチの電線差込穴「0」と「1」には、

施工説明書(配線図)に記載されているように、電圧側の電線は「0」の標記の電線穴に、

そしてLED照明の電線は「1」の標記のある電線穴にそれぞれ差込みます。

上記フルカラーでいえば、黒が電圧側で赤が照明の帰り線です。

非接触スイッチ2線式配線図。
非接触スイッチ2線式配線図。

その理由は、施工説明書の「施工上のご注意」欄に、

「●誤結線や負荷側を短絡させないでください。(内部回路が破壊され、再使用できなくなります)」とあるため。

上記作業を行うには、第二種電気工事士の資格が必要になります。

また、下のページでは、電気工事士の資格が無くても、

既設スイッチを非接触スイッチに生まれ変わらせることのできる商品です。参考にどうぞ。