コンセントにアース線を繋ぎたいけどつける場所がない! そんな場合どうすればいいの? 誰か詳しい人教えて!
実は、特に築年数の古い住宅や賃貸物件だと、そもそもアース端子がないコンセントも多いんです。
そのため、さぁ接続するぞ!というタイミングで「あっ、このコンセントってアース線つける場所がない!」という事態に直面する。
そこで本記事では、アース線をつける場所ない時の対処法や、アース線を付けることによるメリットについて解説しています。ぜひ参考にしてください。
アース線つける場所がない場合の対処法4つ
アース線をつける場所がない場合の対処法として、以下の4つを解説します。
- アース付きコンセントまでアース線を延長する
- アース端子ない場合は代用品を!
- 分電盤からアース線を引く
- アース棒を地面に打込む工事をする
1.アース付きコンセントまでアース線を延長
家電の電源プラグを挿す際、コンセント側に「アース線をつける端子がない」という状況は築年数の古い住宅ほど多い。
そんな時は、先ず下の画像のようなアース付きコンセントが周辺にあるかどうかを確認しよう。
普通、洗濯機置き場のコンセントにはアースが付いている事が多いのでそこを確認し、アースが有れば、そのアース端子までアース線を延長して繋げばOKです。
画像では既にアース線が接続されていますが、端子のネジを緩め、その右隣に接続すれば大丈夫。
アース線の延長方法はこちらから。
2.アース端子のない場合は代用品を!
アース端子が全く無い場合におすすめの方法は、以下のプラグ型漏電遮断器(ビリビリガード)という機器を設置することだ。
このビリビリガードは、アース端子のないコンセントでも家電製品を安全に使用できるよう設計されており、本体をコンセントに差すだけで漏電対策が可能。
機能としては、本体のコンセントに差込んだ家電(例えば電子レンジ)が、万一故障で漏電した場合、その漏れた電流値の差を検知し自動的に電気を遮断するという働きをする。
この製品のメリットは、例えば賃貸住宅に住んでいて、アース線を付ける場所がない場合とか、また家主さんの許可が下りなくてアース工事ができないといった場合にはベストな選択肢だと思う。
ビリビリガードの使い方やおススメの商品は、以下のビリビリガードを導入するメリットをご覧ください。
3.分電盤からアース線を引く
普通、住宅の分電盤には、分電盤側のアース端子と地面を物理的につないでいる接地(アース)線があります。
実は、他の場所でアース線が必要になった場合は、この分電盤に設置されているアース端子から新たにアース線を引いてくるという工事を実施すればOKだ。
しかし、この方法には幾つかの難点があります。
一点は、当該コンセントから分電盤までの配線経路(配管)があるかどうかという事。
もう一点は、もし配管がないとしても天井裏を覗くことができるという状況と、分電盤までの配線作業が可能かどうかという事が挙げられます。
ですが最大の問題として、上記内容の工事は電気工事士だけができる作業となっていて、資格のない人は工事をできないという点です。
そのため、このような電気工事が必要な場合には電気屋さんに相談することをお勧めします。
4.アース棒を地面に打込む工事
結論から言いますと、アース棒や接地板を地中に埋設し、これらを接地線(アース線)と接続する作業は電気工事士の資格がないと行えません。
またこういった工事を実施した後は、接地抵抗計(アーステスタ)を用いて接地抵抗値(D種=100Ω以下)を測定する事も必要です。
電気工事業を営んでいる場合は、当然こういった測定器を所有していますが、そうでない方が、わざわざ高額な測定器を購入してまで自分で工事をする必要はないと私は思います。
なので、こういった作業は電気の専門家(電気屋さん)に依頼するほうが安全性も担保できますし得策です。
アース線を床に垂らす
結論を言うと、アース線を床に垂らしても、アースとしての機能を発揮することはできません。
この状況は、アース線をコンセントのアース端子に繋いでいないのと全く同じで、万一電気製品が故障した場合は感電や火災など、重大なリスクを引き起こす危険性があります。
その理由として、床はコンクリートや木材など、電気抵抗の高い材質でできていて十分な導電性を持っていないというのがあります。
そのため漏電した電流を適切に大地へ逃がすことはできないというのが実情です。
そのためアース線は必ずコンセントのアース端子へ繋ぐようにし、床に垂らすのは無意味だと理解しましょう。
アース線の延長方法
アース線を延長しようと思う動機の一つとして、家電製品の設置場所と、アース付きコンセントの設置位置が離れていて、家電に付属のアース線が届かないというケースある。
そんな時の対処法として有効なのが、以下の2つです。
- 5mか10mのアース線で延長
- アース線同士を繋いで延長
5mか10mのアース線で延長
私が一番おすすめしたいアース線の延長方法は、現場でアース線のメーター数を確認し、その距離に見合った「5m又は10m」の長いアース線を購入して交換するという方法だ。
例えば長さが4m位で収まりそうであれば、長さ5mのアース線を購入し、8m位必要な場合には、全長10mのアース線を選ぶと良いでしょう。
またその際に注意したいのが、アース線片方の先端に最初から「Y端子」を取付けてある商品を選ぶということ。
何故かというと、購入時点でY端子が付いているアース線を使用すれば、以下のように作業が簡単に済むというメリットがあるからです。
例えば家電のアース線取付け部のネジを少し緩めることで、すぐに「Y端子」を差し込めますし、続けてそのネジを締め付ければ家電側アース線の接続は完了します。
ココがポイント
5mか、又は10mのアース線を使用してアース付きコンセントまで延長した後、そのアース線が長めに残った場合は束ねても良いし、見栄えを重視するならば適切な長さで切ってもOKです。
その際、電線を切る工具として便利なのが上記のニッパーです。また標準的なニッパーで切れる電線のサイズは、約2㎜程度のものと考えてください。
因みにこの作業を行うにあたって、電気工事士の資格は必要ありません。
アース線同士を繋いで延長
この方法は、もともと家電に付属している短いアース線と、新たに購入したアース線同士を繋いで延長するといった場合にも有効な方法です。
またアース線同士を繋ぐには、以下のように圧着工具と圧着スリーブが必要になります。
そこで、電線接続時に必要な工具と使い方、またスリーブの種類によってP型(重ね合わせ用)とB型(付き合わせ用)があるので、併せてその使い方も説明します。
圧着工具とは
圧着工具は電線とスリーブ又は端子を圧着接合するための専用工具。圧着とは電線とスリーブを強く加圧することで電気抵抗を低減し、確実な接続を実現するための技術です。
ここで説明する圧着工具は「圧着ペンチ」ともいい、手動で圧着できる事と、比較的安価ということで使用する人も多い。
使用工具と圧着時の手順
電線を圧着する際の手順としては、以下が一般的ですので参考にしてください。
- ワイヤーストリッパーで電線の被覆を剥く
- 圧着ペンチでスリーブを圧着
- 電線切れ・電線抜けに注意
1.ワイヤーストリッパーで電線の被覆を剥く
ワイヤーストリッパーとは、電線の被覆を剥いて芯線を露出させるための工具。電線コードのビニール被覆や、電線ケーブルのゴム被覆などを剥くのに使用します。
このストリッパーには、さまざまな太さの電線に対応した穴が複数開いているので、剥きたい電線のサイズに合った穴を選び、電線をセットします。
続けてハンドルを握るとストリッパーの刃が動いて被覆がカットされます。そのあと少しだけ刃を開くと被覆がはぎ取りやすくなります。
では被覆を剥く目安を説明しますと、下図のようにスリーブに芯線を通し、芯線が圧着部を貫通している事と、電線の被覆が圧着部に入り込まないようにする事に注意します。
ココがポイント
被覆剥きの目安・圧着の目安
圧着後の状態としては、上図のように、スリーブと被覆の間に約1mm程度の隙間(芯線が見える)ができるように電線端末の被覆を剥いておきます。
例えばELPA製のアース線KV-2005H(G)は、電線サイズが2mm2(スケア)ですが、これを2本重ね合わせて圧着する場合は、「P2」という裸圧着スリーブが必要になります。
P2は長さが8mm程あるので、この長さ+被覆とスリーブの隙間(1mm+1mm)を足して10mmとなりますが、それより2mm程度長めにした、約12mm位の長さに剥いておけば良いでしょう。
下の画像で、左側が重ね合わせ用の圧着スリーブ(P2)で、右が突き合わせ用の圧着スリーブ(B2)を圧着した様子です。
PP-2H/PB-2Hスリーブ
2.圧着ペンチでスリーブを圧着
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1適切な歯口を選ぶ
圧着ペンチには、さまざまな太さの電線とスリーブに対応したダイス(歯口)が用意されているので、スリーブに合った歯口を選ぶことが大事。
ダイス面には上画像のように電線サイズ(0.3/0.5・1.25・2・3.5/5.5)に対応した数字が刻印されています。
例えば「2」は2スケア(sq)の意味で、直径2mm(配線内金属部の直径)を表している。
step
2歯口にスリーブをセットする
今回の例ではアース線のサイズが2mm2 、スリーブがP2なので、ダイスの歯口は「2」を選びます。
step
3電線をスリーブに通す
電線をスリーブに通し、動かさないように注意する
step
4ハンドルを握る
ハンドルをゆっくり握っていくと、歯口(ダイス)が徐々に狭まっていき、スリーブと電線が圧着されます。
圧着が完了すると、ハンドルに内蔵されたラチェットが解除され、ハンドルが開きます。
このラチェット機構は、スリーブや端子の圧着不足を防止するための機能なので、ラチェットが解除されるまでしっかりと握ってください。
因みに、ラチェットが解除されないと、ハンドルは開きません。
電線切れ・電線抜けに注意
スリーブの圧着時に注意することがあります。
それはスリーブの「前端や後端」を圧着してしまうと、電線抜けや電線切れの原因につながるという点です。
そのため圧着する場合は、必ずスリーブや端子の中心部を圧着するようにします。
ですが、もし圧着不良があった場合は、電線の接触不良や発熱の原因になるので、両手で引っ張ってみるなどして、必ず圧着確認を行おう。
またB型スリーブの場合は、上図のようにスリーブの中央部分に電線止めがあるので、そこに当たるまで芯線を差込んで圧着し、もう片方も同じように圧着します。
そして圧着が完了したあとは、忘れずに絶縁テープを巻いておきましょう。
圧着スリーブP/B型の違い
P型とB型は、どちらも圧着スリーブと呼ばれる電線接続部品の一種です。ですが、以下のように、用途と構造に違いがあります。
P型スリーブ(重ね合わせ用)
P型は「重ね合わせ用圧着スリーブ」とも呼ばれ、用途としては複数の電線を重ね合わせて接続する際に使用する。以下が使用例です。
B型スリーブ(付き合わせ用)
B型は「付き合わせ用圧着スリーブ」とも呼ばれ、用途としては2本の電線を「直線的」に接続する際に使用する。
基本的に同じサイズの電線をスリーブの両サイドから挿入し、圧着ペンチで圧着します。以下が使用例です。
絶縁ビニールテープ
絶縁ビニールテープは、結線後に芯線が露出した部分や、裸圧着スリーブを圧着した後の導電部が露出している箇所に巻いて、絶縁対策として使用します。
延長したアース線を隠す方法
アース線を延長したのは良いが、部屋の隅っこで電線が丸見え状態で転がっているという様子は見栄えも悪いし、雑な印象を与える。
では「何かで隠す方法はないだろうか?」と、模索する人もいるでしょう。
そこで、そんな時に使用すると便利なのが配線保護カバー(モール)という電線を収納する部材だ。
配線保護カバー(モール)で隠す
使い方としては、下の画像のようにモールを壁や床など、電線の延長ルートに沿って貼り付け、その中にアース線を収納するという簡単な方法です。
見ての通り、モールとモールを繋いだ部分には「カップリング」部材を使えば接続部分を綺麗に隠せます。
そして壁のコーナー部には「インナーエルボーやアウターエルボー」を使用すればOK。
また直角に曲げたい場合には「90度フラットエルボ」を使用すれば完璧だ。
モールを壁や床に取付けるためには、モールのベース底面に両面テープを自分で貼るか、もしくは貼ってあるものを購入する。
そして壁に接着する前に両面テープの剥離紙をはがし、その後「貼付け!」という流れで作業すればOK。
壁紙(クロス)破れに注意!
ここで一つ注意してほしいのは、壁にモールを貼りつけた後、ちょっと曲がっているからといってモールを一旦剝がしてやり直そうとした場合です。
そうすると、下のように両面テープの粘着力が影響して、壁のクロスが破けることがある。
もしこれが賃貸住宅に住んでいてそんな状態に陥ったとしたら目も当てられないですよね。
そこで、そんな結末にならないよう、以下の方法も試してみると良いでしょう。
先ず、壁にマスキングテープを貼る。そしてその後、マスキングテープの上にモールを貼り付けます。
ただ、マスキングテープは粘着力がそんなに強いわけではないので、もしかしたらモールが落下する可能性もあるので注意しよう。
一方、床面にモールを取付ける場合には、当然ですが落下のリスクは全くありません。
ただ、モールを取り除く場合は、床面に両面テープの粘着成分が残ることもあります。
できればその事を考慮して、先にマスキングテープを貼ってその後にモールの取付けを行いましょう。
アース線つけないとどうなる?
アース線を接続しない場合、以下3つのリスクがある。
- 感電のリスク
- 火災のリスク
- 機器故障のリスク
感電のリスク
アース線は家電製品に付属している「緑色」又は「緑と黄」のストライプが入った電線のこと。
アース線は家電製品が漏電した際に、電流を大地に流してくれる役割があるのですが、このアース線をつけていないと、漏電や雷が落ちた場合には感電のリスクが高くなる。
火災のリスク
家電製品から漏電が発生した場合、アース線をつけていないと火災が発生する可能性がある。
何故かというと、電線や家電製品が発熱して火花が出たり、燃えたりする可能性があるからだ。
機器の故障のリスク
家電製品にアース線を接続していないと、器機が故障しやすくなる。これは、漏電によって電気機器が損傷したり、誤作動したりする可能性が高くなるためです。
以上のように、家電製品にアースをつけることは、感電や火災、機器の故障などのリスクを防ぐため非常に重要なので、可能であればアース線は必ず繋ぎましょう。
アース線の役割と必要性
アース線とは、家電製品から漏れ出た電気を地面に逃がすための線。
これは家電製品(例えば電子レンジ)の劣化、またはその電気回路が何らかの理由で絶縁不良を起こした場合、その製品の筐体には電気が漏れます。
ですが、そうした状況下でも、コンセントのアース端子にアース線が接続されていれば、漏れた電気はアース線を通って大地に流れていき、人体は感電しないですみます。
しかし、もし電子レンジにアース線を接続しない状態でレンジに触れてしまうと、漏れ溜まった電気は人体を通して流れ、感電!という危険な目に遭うことになります。
「いやいや、そんなことを言っても、最近の家電はそんな簡単に故障(漏電)はしないでしょう?」と思っている方、アース線を繋ぐことは万が一の保険と考えてください。
また、アース線の役割は、何も感電事故を防ぐという事だけではありません。落雷時には電気機器の故障を防いだり、電気機器の寿命を延ばしたりという、とても重要で不可欠な存在になります。
アースが必要な家電
アースが必要な家電製品とは、以下に示すように、特に「水回りや湿気の多い場所」で使う家電が挙げられる。
アースが必要な家電製品
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 洗濯機
- エアコン
- 食器洗い乾燥機
- 衣類乾燥機
- 温水洗浄便座
何故かというと、漏電している家電だと知らず、もしも濡れたままの手で触れてしまうと感電は避けられません。そこでこれを防止するために、法律(内線規程)でアースの設置が義務付けられているのです。
アース付きコンセントに交換するだけでいい?
普通に考えると「現在設置されているコンセントをアース端子付きのコンセントに交換すれば、アースとしての機能も実現するのでは?」と考える人もいると思います。
コレはダメ
しかし残念ですが、普通のコンセントをアース付きコンセントに交換するだけではダメなんです。
なぜかというと、アース端子付コンセントのアース端子と大地(地面)間は地面にアース棒を打込んだ後、アース用の電線と物理的に繋ぐことで初めてアースとしての効果があるからです。
ですが、もし建物が完成した後にこのアース工事を実施するという事になると、次のような面倒な作業が待ち受けています。
一点は、アース付きコンセントを設置する場所から、アース線をどう引きまわすのか?といった「配線ルート」の問題。
もう一点はアース棒を打ち込む場所の見極めと、打ち込む際の注意点です。
配線ルートは?
例えば、室内のアース付きコンセントの設置場所から、室外のアース棒を打ち込む場所までの距離が離れている場合です。
このような現場では、配線を隠蔽にするか、もしくは露出にするかで見た目の印象も労力も大きく変わってきます。
隠蔽配線の場合
例えば隠蔽配線にする場合、電線を天井裏に這わしたり、壁の中に入れたりと、凄く面倒な作業になります。ですが、見た目には違和感もなく、すっきりと仕上がります。
ただ、隠蔽配線ができるかどうかは、電気工事の経験者が現場を実際に確認しないと判断は中々難しいと思います。
露出配線の場合
一方で露出配線という方法もあります。これは文字通り電線が目に見える状態で天井面や壁にステップルを打ち付けて配線する方法です。
以上のように、露出配線は隠蔽配線に比べると見栄えが悪いので、以下のようにモールを使うという方法もあります。
モールを使って配線する
このモールは配線保護カバーともいい、これを壁や床、天井面などに張り付けて、その中に電線を収納するという使い方をします。
ですが隠蔽配線に比べると、施工したモールの存在が直接視界に入るということもあり、違和感を覚える人がいるかもしれません。
でも露出配線と比較すると、電線を保護できるし、見た目もきれいに施工できるのでおすすめです。
以上の作業は、平屋建てと2階建て以上の住宅とでは、配線に掛かる困難の度合いが極端に違います。
そのため、建物の階数が増えれば増えるほど配線工事は大変になるという事も覚えておきましょう。
アース棒を打ち込む際の注意点
アース工事をする場合は、条件の良い場所(地面)にアース棒を打ち込み、アース棒に接続されているリード線と、コンセントのアース端子間を新たに配線したアース線と接続すれば、作業はほぼ完了します。
しかし、アース棒を地面に打ち込む際には、以下のような注意点もあります。
地中の配管に注意!
それは地中に埋設されているかもしれない電気設備や上下水道の配管、コンクリート等に注意しながらアース棒を打ち込むという事です。
もし、勢いよくアース棒を打ち込んで配管に穴をあけたりすると、それこそ自分では復旧できないような重大な事故につながる恐れがあるので注意が必要です。
以上がアース棒を打込む際に遭遇するかもしれない注意点です。ただ、この作業を行うには電気工事士の資格も必要です。
賃貸住宅のアース工事
賃貸住宅にお住まいなど、居住形態によっては工事の可否等、事情が変わってきます。もし賃貸住宅に住んでいてアース工事を希望する場合は、管理会社に相談しましょう。
また、一戸建ての持ち家にお住いの場合は、ご自身で作業せずに電気工事業者などのプロに依頼した方が安心だし安全です。
まとめ
1) コンセントにアース端子がない場合には、アース線を延長し増設する3選の他、基本アースは増やせないという時に、その代用品としてプラグ型漏電遮断器を設置するという方法を解説しました。
2) アース線を床に垂らして家電を使用しても、アースとしての効果は全く期待できないという事を解説しました。
なぜなら床はコンクリートや木材など、電気抵抗の高い材質でできていて十分な導電性を持っていないため、漏電電流を適切に大地へ逃がすことはできないという理由があるから。アース線は必ずアース端子へ接続して使用しましょう。
3) アース線同士を接続する手順や、その際使用するワイヤーストリッパー・圧着ペンチ・圧着スリーブ等の使用方法を解説しました。
4) アース線を延長したあと、電線の見栄えを解消するため、配線保護カバー(モール)を使用する方法と、その際の注意点を解説しました。
5) アース線の役割と必要性、また「水回りや湿気の多い場所」で使用する家電製品の例を紹介しました。