暗くなってから帰宅したとき、ポーチ灯や家の中の照明が消えていると、何となく寂しい気持ちになりませんか?
帰宅時には、せめて外灯だけでも自動で点いていてくれるとホッとするのに…と、
そんな感傷にふけったことがある人も多いはず。
そこで、そんなときに設置してあると便利なあけたらタイマ(WTC5331WK)という、
Panasonicのスイッチ(留守番タイマ・遅れ消灯機能付)を紹介します。
留守番タイマや遅れ消灯とはどんな機能?
下の「あけたらタイマ」を、現在設置されているスイッチと交換することで、
以下の留守番タイマーや、遅れ消灯といった機能が使えるようになります。
通常は、上記左側のようにスイッチハンドルを閉めた状態で使用します。
もし今すぐ照明を点けたいという場合には、普段操作するのと同じようにスイッチハンドルを押せば点灯できます。
また上記右画像のようにスイッチハンドルをあければ、現在時刻や留守番タイマー、
および遅れ消灯時間といった機能を設定することができます。
冒頭でも述べましたが、暗くなってから帰宅した場合には、せめてポーチライトくらいは点灯していてほしいもの。
そして、そんなん時に設定しておくと便利なのが、「留守番タイマー」機能です。
普段の外出時、帰宅時刻に合わせ照明を点灯させたい!
この機能を設定すると帰宅時刻に合わせて自動で点灯させたり
消灯時刻を設定しておき、その時刻になると自動で消灯するといった事ができるようになります。
旅行などの長期不在時・在宅を装いたい!
旅行などで長期に留守にする場合、在宅を装うため
毎日違った時刻に点灯と消灯を繰り返すことのできるランダム点灯やランダム消灯といった設定が可能。
この機能は、できれば人の目に入りやすい道路側の部屋や、
もしくは門灯・勝手口の照明等の機能として利用すると、かなり効果が期待できると思います。
普通のスイッチのようにスイッチハンドルを一度押せば照明が点き、
もう一度押すと設定時間後(0秒~5分)に遅れて消える遅れ消灯といった使い方もできる。
一般的なスイッチは、ONにすれば瞬時に点灯し、OFFにすれば瞬時に消灯するのが普通です。
でもスイッチをOFFにしてからその場を立ち去るまでの数秒間は、照明は点灯していてほしい場合もあります。
そんな時に遅れ消灯機能は大いに役立ちます。
では、タイマースイッチ(WTC5331WK)の便利な機能は理解したとして、
でも「はたしてわが家のスイッチと交換できるのだろうか?」と、そんな疑問を抱いた方もいると思います。
そこで、現在はスイッチを1個だけ設置している場合と2個設置する場合の組合せと交換方法を説明します。
スイッチが1個だけなら、型番「WTP5331WKP」が便利
現在照明用として設置されているスイッチ(片切)が1個の場合、
電線本数は2本(電圧側1本、照明の帰り線1本)になります。
まず最初に、既設のスイッチから電線を抜き取り、その電線を下画像のあけたらタイマWTC5331WKの電線穴に接続しましょう。
黒色の電線(電圧側)は、「0」の刻印のある電線穴に奥までしっかりと差込みます。
次に白色の電線(照明のかえり線)を、「1」と刻印されている電線穴に差し込みましょう。
以上で”あけたらタイマ”への電線接続は完了です。
その後、スイッチをボックスへ戻し、ネジで固定してプレートを取付ければ作業は完了です。
あとは同梱の取扱説明書を読みながら設定し日常生活に役立てましょう。
また、このようにスイッチ1個だけ交換する場合は、あけたらタイマとプレートを別々に購入するのではなく、下のWTP5331WKPという型番が良いと思います。
この型番は、あけたらタイマ WTC5331WK(ブランクチップ付)に、ホワイトプレート(WTC7101W)がセットになったものです。
スイッチが2個設置されている場合
続いてスイッチが2個設置されている場合の交換方法です。
初めに、現在壁に設置されているスイッチの数が2個と仮定して説明します。
一つは内玄関照明用のスイッチ、もう一つはポーチ灯のスイッチとします。
この2つのスイッチの内、内玄関照明用のスイッチをほたる付片切スイッチと交換し、ポーチ灯はあけたらタイマでコントロールすることにします。
もちろん、内玄関照明をあけたらタイマでコントロールすることも何ら問題はありません。
また既設スイッチが3個設置されている場合もあります。
そんな時は埋込スイッチボックスを現在の1個用から2個用に変更しなければなりません。
なぜなら、あけたらタイマ本体はスイッチ2個分のスペースを必要とし、追加できるスイッチは1個だけだからです。
因みに、1個用のスイッチボックスには、フルカラーの場合、片切スイッチは3個まで取付けでき、2個用スイッチボックスには6個まで取り付け可能です。
ではスイッチを2個交換するにあたっては次のことを確認しておきましょう。
先ほど上でも述べたように、スイッチを1個だけ交換する場合は、型番WTP5331WKPというセットを使えば事足りました。
しかし交換対象のスイッチが2個の場合は、このセットに、玄関照明用の片切スイッチと、スイッチハンドル(下画像)も用意しなくてはなりません。
以下に、あけたらタイマの取付枠に組み込める、片切スイッチとスイッチハンドルの品番を記します。
また片切スイッチには、「ほたる付」の片切スイッチと、「ほたるの付いていない」片切スイッチがあります。
なので、機種選定は現場に合わせて選択すると良いでしょう。
ほたる付きスイッチ
- 片切スイッチ(品番:WT50519)
- スイッチハンドル(トリプル)(品番:WT3033W)
ほたる無しスイッチ
- 片切スイッチ(品番:WT5001)
- スイッチハンドル(トリプル)(品番:WT3013W)
ほたる付スイッチの利点は何かというと、スイッチがOFFの状態で辺りが暗くなった場合、スイッチ内蔵のランプの光でスイッチの位置が分かりやすいこと。
もう一点は、照明が点灯している間は内蔵ランプが消えているので、負荷の状態(点灯中か消灯中)を内蔵ランプの状態からも読み取れます。
あけたらタイマ「WTC5331WK」に片切スイッチを組込む
それではスイッチも揃いましたので、これからWTC5331WKに片切スイッチを組込んでいきましょう。
では、下の画像(WTC5331WK)を見てください。
ブランクチップというものが付いていますが、これを取外した後、空いたスペースに片切スイッチを取付けます。
取外し方は次のようになります。
ブランクチップの側面(赤色で囲った部分)に溝が見えると思います。そこにマイナスドライバーを挿入し回転させれば外れます。
また画像中、右側のWTC53315WKは最初からブランクチップが付いていない「スイッチスペース付」のあけたらタイマです。
両方とも「あけたらタイマ」本体は同じものですが、違いはブランクチップが付いているか、付いていないかだけです。
それでは片切スイッチを下図を参考に取付枠に取付けましょう。
内玄関照明スイッチとポーチ灯スイッチへ電線を接続
では玄関照明用スイッチと、ポーチ灯用のスイッチへ電線を接続していきます。
この場合の電線本数は3本になります。内訳は、電圧側1本、玄関照明の帰り線が1本、ポーチ灯の帰り線が1本になります。
まず玄関照明用のスイッチ(電線穴)へ玄関照明器具からの帰り線を差し込みます。
次にポーチ灯からの帰り線を、あけたらタイマ本体の[1]と刻印されている電線穴に差込みます。
そうすると残った電線は黒色の電線(電圧側)だけになります。
この電圧側の電線を玄関照明用スイッチのもう一方(別極)の電線穴へ差し込みます。
そしてこの同極のもう一つの電線穴と、あけたらタイマ本体の「0」と刻印されている電線穴を渡り線で繋ぎます。
以上で電線は全て接続されたので、あとは壁のスイッチボックスへネジ止めし、プレートを取付ければ作業は完了です。
なお上記作業には電気工事士の資格が必要になります。^^;