さて、現在天井から吊るされているペンダントライト(蛍光灯)を、
自分で、LEDのシーリングライトへと交換できることをご存じだろうか。
もっとも最近は、LEDの照明器具が普及していることもあり、「わが家も早めにLED化しよう!」と、考えている人も多いのではないだろうか。
そこでこのページでは、自分で交換する方法を説明いたします。
自分で照明器具を交換する
えぇ~「照明器具の交換って、自分でやってもいいの? この作業って電気屋さんの仕事だと思ってた」。
確かに、照明器具に限らず、スイッチやコンセント、引掛けシーリング(配線器具ともいう)など、
電線が接続されている配線器具を扱うのは、電気工事士の資格を持った人が行う事になっています。
どのように簡単かというと、実は、素人の方でも交換可能な照明器具には、取付が簡単にできるように工夫された専用アダプタ(下画像)が付属しているんです。
この専用アダプタを、部屋の天井に付いている引掛シーリングや引掛埋込ローゼットに、上記、右画像のようにはめ込みます。
そして照明器具本体の中心部は、最初から、この専用アダプタがすっぽりと入る構造になっており、
このアダプタに向けて本体を押し上げていると、その途中に、カチッと音がする所があるので、
そこが、本体を固定したと示す部分なので、設置はそこで完了です。
どうでしょう。素人の人でも簡単に交換できそうだなぁ~って思いませんか。
ただ、注意しなければならない事があります。
それは、天井に付いている引掛シーリングや引掛埋込ローゼットの形状が、下の画像に示すものと同じでなければならないということです。
これと同じものが付いていれば、電線を直接加工したりする必要はないので、電気工事士の資格がなくても照明器具の交換ができるというわけです。
でも、もし上の画像と同じ形状の配線器具が付いていなければ、既設の引掛シーリングは取り換える必要があります。
そうなると、電線を外したり、切断したりといった工事が必要になるので、資格がない場合は、自分で照明器具を交換する事ができません。
残念ですが、そんな場合は電気屋さんに取付の依頼をしましょう。
LEDシーリングライト購入前の確認
さて、照明器具を注文し、待ちに待った器具が届いたとしましょう。
そして、「さぁこれから取付けるぞっ!」といって交換に入った段階で、
下のように「あっ、引掛シーリングじゃない! 電線が直接接続されている!」って気づく場合もあります。
そうなると照明器具の交換は一旦中断しなくてはなりません。
そしてその前に、形状の合う引掛けシーリングに取替え、その後に器具の交換を再開するという流れになります。
以上のような残念な結果にならないように、交換を予定している部屋の引掛シーリングは、予めしっかりと確認しておきましょう。
あと、今回取付けた照明器具は、アイリスオーヤマの「PZCE-206D」という調光機能のついたLEDシーリングライトです。
その他の照明器具も交換手順はほぼ同じ要領で設置できるので参考にしてください。
あっ、でも照明器具に同梱されている
は必ず読みましょうね。それでは以下に、照明器具交換完了までの流れを記します。
古い照明器具を取り外そう
さあ、それでは「これから照明器具の交換を始めましょう」といっても、
先ずやることは、いま現在天井に設置されている古いシーリングライトの取外しが先です。
そうしなければ新しい器具を取付けできませんから。
でも、「このシーリングライトって、一体どうやって外すの!」と、そんな声が聞こえてきそうです。
でも、私はあなたのお家に設置されているシーリングライトがどんな種類のものかを知りません。
なのでアドバイスはできません。しかぁ~し、心配することはありません。
一般的に引掛シーリングを利用する照明器具は、引掛シーリングの穴に引掛シーリングキャップ(下画像)を差込み、
時計回りに回すことで電気をもらい、また器具自体を支えることができます。
なので、取外す場合は反時計回りに回せば、その照明器具の電源接続部分は外れます。
いずれにしても、その部分を直接見ることで、どうやって外したらいいのかという判断はつきます。
もしその判断に困ったら、器具の型番をネットで検索してみましょう。
もしかしたらマニュアルが見つかるかも知れません。
引掛シーリング ローゼットのがたつきを確認しよう
照明器具を外したあとに注意してほしいのは、引掛シーリングや引掛ローゼットを手で掴んでみてがたつきや破損がないかという確認です。
下の画像は木造住宅の天井に設置してある引掛けシーリングです。
見た目には、模様のついた天井材に木ネジで留めてあるように見えると思います。
ですが、実際は天井材の裏の野縁(のぶち)という材木に、ネジはしっかりとねじ込まれているのです。
なので、このような表面の化粧石膏ボードに直接木ネジをねじ込んでも効き目がないばかりか、下手すると落下する危険性もあるので絶対にやめましょう。
理由としては、引掛シーリングやローゼット等は照明器具に電気を供給するだけでなく、照明器具自体も支持するという重要な役割も担っています。
したがって、がたつきなどにより固定が不完全だと、照明器具もろとも落下する危険性があります。
なので、木ネジ等でしっかり留めてあるか確認しておきましょう。
もし、がたつきや破損が見つかった場合、電線を外したり、また引掛けシーリングを交換するといった作業が発生します。
これらは電気工事士法により電気工事士など有資格者の作業範囲になりますので、「これくらいなら簡単に直せる!」と思わずに、電気屋さんに相談しましょう。
専用アダプタの取付け
では、ここからは私が実際にLEDシーリングライトの交換をした際の作業内容を説明します。
下の画像①②③が、今回設置したLEDシーリングライトです。
それでは、古い照明器具は既に取外し済みとして作業を続けます。
現在天井に設置されている配線器具は、下に示すように、埋込引掛ローゼットというものです。
そこに、今回購入したシーリングライト( PZCE-206D)に付属している専用アダプタ①を、天井の埋込ローゼットの穴(かん合穴)に合わせて取付けます。
専用アダプタには金属の引掛け金具が二つありますので、それをローゼット(引掛シーリング)の穴に合わせて入れてから時計回りに回すと、
「カチッ」と音がして所定の位置で止まり、固定されます。
たったこれだけで専用アダプタの取付は完了です。次はシーリングライト本体の取付です。
LEDシーリングライト本体の取付
専用アダプタの取付が済んだら、次はLEDシーリングライト本体の取付です。
この本体の取付も又いたって簡単です。
では、ライト本体の中心部にある円形部分を、先ほど取付けた専用アダプタに合わせて貫通するようにして押し上げます。
たったこれだけでライト本体は固定されます。
あとはアダプタの緑のレバーを右矢印方向にスライドすると、ロックされます。
また左向き矢印方向にスライドすればロックが外れ、ライト本体を取外すことができます。
ここまでできましたら、次は本体側の電源コネクタとアダプタ側のコネクタの接続です。
上記画像では両方のコネクタは外れていますが、この二つを下画像のように繋げば電源は供給されます。
シーリングライトカバーの取付
それでは最後にカバーを取付けましょう。
カバーを見ると赤丸部分に出っ張りが確認できると思います。
この出っ張った部分をライト本体の赤丸部分の受け具に合わせます。
あとはカバーを押し上げながら時計回りにまわしていくと、ライト本体の受け金具にカバーの出っ張り部が入り、カバーを固定してくれます。
以上でLEDシーリングライトの取付け作業は全て完了です。
最後に点灯するか確認!
最後に、ちゃんと点灯するかどうかの確認作業をします。
その前に注意点があります。
それは、これまで設置されていた照明器具の「点灯・消灯」操作を、壁のスイッチを使って行っていた場合、
この既設スイッチは「OFF」にせずに「ON」の状態にしておきましょう。
そうしないとシーリングライトに電気が供給されず、リモコンで「点灯=ON」の操作をしても照明は点灯しません。
なので、壁のスイッチはず~っと「ON」のままにしておきましょう。
このLEDシーリングライトは、リモコン操作で点灯・消灯・常夜灯と切り替えることができるほか、
明るさの調節(調光)も10段階、おやすみタイマーも「10分/30分」に切り替える事ができます。
その他の機能としては、メモリ設定も可能です。
照明の操作をリモコンで操作できるってすごく便利だし、とても楽ちんです。
それではこれで全て完了です。お疲れ様でした。
他のメーカーでも基本的な取付け方は同じ
ここで紹介したLEDシーリングライトに限らず、どのメーカーのシーリングライトも基本的な取付方法は以下のようになります。
- 引掛けシーリングに専用アダプタを取付ける
- 照明器具本体を取付ける
- カバーを取付ける
ただ、アダプタの仕様はメーカーごとに特徴があると思うので、取扱説明書をよく読んでから取り付けるようにしましょう。以上です。