蛍光灯をLEDシーリングライトに交換しよう

2014-10-01

部屋の天井に設置されている蛍光灯(左=ペンダントライト)を、LEDシーリングライト(右)へと、誰でも簡単に交換できることをご存じだろうか。

蛍光灯からLEDシーリングライトへ交換
蛍光灯からLEDシーリングライトへ交換

それに、最近はLED照明器具が普及していることもあり、「わが家も早めにLED化を実現しよう!」なぁ~んて考えている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、自分で実際に交換する方法をご説明いたします。

自分で照明器具を交換する

えぇ~~「照明器具の交換って自分でやってもいいんですか! 電気屋さんの仕事じゃないのっ!」っていう声が聞こえてきそうですが…

確かに照明器具に限らずスイッチやコンセントなど、直接電線が接続されている配線器具を扱うのは電気工事士の資格を持った人の分野です。

でも安心してください! 最近の照明器具は進化していて取付も簡単にできるんです。

どのように簡単かというと、実は、素人でも交換可能な照明器具には、取付が簡単にできるように工夫された専用アダプタ(下画像)が付属しているんです。

埋込ローゼットに専用アダプタを取り付け

この専用アダプタを、部屋の天井に付いている引掛シーリングや引掛埋込ローゼット(配線器具とも言います)に、上記、右画像のようにはめ込みます。

そして照明器具本体の中心部は、最初からこの専用アダプタがすっぽりと入る構造になっており、このアダプタに向けて本体を押し上げるとカチッと音がして固定され、取付は完了します。

どうでしょう。素人でも簡単に交換できそうだなぁ~って思いませんか。ただ、注意しなければならない事があります。それは、天井に付いている引掛シーリングや引掛埋込ローゼットの形状が以下画像に示すものと同じでなければならないということです。

天井引掛シーリング
配線期の種類

これと同じものが付いていれば電線を直接加工したりする必要はないので電気工事士の資格がなくても照明器具の交換ができるというわけです。でも、もし上の画像と同じ形状の配線器具が付いていなければ、既設の引掛シーリングは取り換える必要があります。

もしそうなると、電線を外したり切ったりといった電気工事が必要になり、資格がない場合は自分で照明器具を交換する事はできません。残念ではありますが、そんな場合は電気屋さんに取付の依頼をしましょう。

LEDシーリングライト購入前の確認

さて、照明器具を注文し、待ちに待った器具が届いたとしましょう。そして、さぁこれから取付けるぞっ!といって交換に入った段階で、下のように「っ引掛シーリングじゃない、電線が直接(直付け)つながっている!」って気が付くこともあります。

直付け照明器具
直付け照明器具(電線が端子に接続されている)

そうなると照明器具の交換は一旦中断です。そしてその前に形状の合う引掛けシーリングに取替え、その後に器具の交換を再開するという流れになります。

以上のような残念な結果にならないように、交換を予定している部屋の引掛シーリングは、予めしっかりと確認しておきましょう。

あと、今回取付けた照明器具は、アイリスオーヤマの「PZCE-206D」という調光機能のついたLEDシーリングライトです。その他の照明器具も交換手順はほぼ同じ要領で設置できるので参考にしてください。

今ある照明器具を簡単に交換できる!

あっ、でも照明器具に同梱されている取扱説明書は必ず読みましょうね。それでは以下に、照明器具交換完了までの流れを記します。

古い照明器具を取り外そう

さあ、それではこれから照明器具の交換を始めましょう! といっても、先ず最初にやることは、いま現在天井に設置されている古いシーリングライトの取外しが先です。そうしなければ新しい器具を取付けできませんから。^^;

でも、このシーリングライトっていったいどうやって外すの! と、そんな声が聞こえてきそうです… でも、私はあなたのお家に設置されているシーリングライトがどんな種類のものかを知りません。なのでアドバイスはできません。しかぁ~し、心配することはありません。

一般的に、引掛シーリングを利用する照明器具は、引掛シーリングの穴に引掛シーリングキャップ(下画像)を差込み、時計回りに回すことで電気をもらい、また器具自体を支えています。

核型引掛シーリングキャップ
核型引掛けシーリングキャップ

なので取外す場合は反時計回りに回せばその照明器具の電源接続部分は外れることになります。いずれにしてもその部分を直接見ることでどうやって外したらいいのかという判断はつくと思います。

もし判断に困ったら器具の型番を基にネットで検索してみましょう。もしかしたらマニュアルが見つかるかも知れません。

引掛シーリング ローゼットのがたつきを確認しよう

照明器具を外した後、注意してほしいのは引掛シーリングやローゼットを手で掴んでみてがたつきや破損がないかという確認です。下の画像は木造住宅の天井に設置してある引掛けシーリングです。見た目には模様のついた天井材に木ネジで留めてあるように見えると思います。

天井に設置されている引掛シーリング
引掛シーリング

ですが、実際は天井材の裏の野縁(のぶち)という材木にしっかりとねじ込まれているのです。このような化粧石膏ボードに木ネジをねじ込んでも落下する危険があるので絶対にやめましょう。^^;

なぜかというと、シーリングやローゼットは照明器具に電気を供給するだけでなく照明器具自体も支持するという重要な役割も担っています。

したがって、がたつきなどにより固定が不完全だと照明器具もろとも落下する危険性があります。なので木ネジ等でしっかり留めてあるか確認しておきましょう。もし、がたつきや破損が見つかった場合、電線を外したり、また引掛けシーリングを交換するといった作業が発生します。

これらは電気工事士法により電気工事士など有資格者の範囲になりますので、これくらい簡単に直せる!と思わずに、電気屋さんに任せましょう。

専用アダプタの取付け

では、ここからは私が実際にLEDシーリングライトの交換をした記録をもとに説明します。下の画像①②③が今回設置したLEDシーリングライト。たったこれだけです。

LEDシーリングライト本体とカバーと専用アダプタ
①専用アダプタ ②LEDライト本体 ③カバー(直径約45cm)
リモコン

それでは、古い照明器具は既に取外し済みとして話を続けます。

では、現在天井に設置されている配線器具は、下に示す埋込引掛ローゼットが付いています。そこに、今回購入したシーリングライト( PZCE-206D)に付属している専用アダプタ①を、天井の埋込ローゼットの穴(かん合穴)に合わせて取付けます。

埋込ローゼットに専用アダプタを取付ける
引掛け金具をかん合穴に入れて時計回りに回す

専用アダプタには金属の引掛け金具が二つありますので、それをローゼット(引掛シーリング)の穴に合わせて入れ時計回りに回すと、「カチッ」と音がして所定の位置で止まり固定されます。

たったこれだけで専用アダプタの取付は完了です。次はシーリングライト本体の取付です。

今ある照明器具を簡単に交換できる!

LEDシーリングライト本体の取付

専用アダプタの取付が済んだら、次はLEDシーリングライト本体の取付です。この本体の取付も又いたって簡単です。 ^^:

では、ライト本体の中心部にある円形部分を、先ほど取付けた専用アダプタに合わせて貫通するようにして押し上げます。たったこれだけでライト本体は固定されます。あとはアダプタの緑のレバーを右矢印方向にスライドしてロックしておきましょう。また左向き矢印方向にスライドすればライト本体を取外すことができます。

電源アダプタを繋ぐ
電源を供給するコネクタ同士を接続しよう

ここまでできましたら、次は本体側の電源コネクタとアダプタ側のコネクタを接続します。上記画像では両方のコネクタは外れていますが、この二つを下画像のように繋げば電源は供給されます。

シーリングライトカバーの取付

それでは最後にカバーを取付けましょう。カバーを見ると赤丸部分に出っ張りが確認できると思います。この出っ張った部分をライト本体の赤丸部分の受け具に合わせます。

カバーの出っ張り部が、ライト本体の金具に入る

あとはカバーを押し上げながら時計回りにまわしていくと、ライト本体の受け金具にカバーの出っ張り部が入りカバーを固定してくれます。

カバー取付完了!
カバー取付完了!

以上でLEDシーリングライトの取付け作業は全て完了です。

最後に点灯するか確認!

最後に、ちゃんと点灯するかどうかの確認作業をします。

その前に注意点があります。それは、これまで設置されていた照明器具の「点灯・消灯」操作を、壁のスイッチを使って行っていた場合、この既設スイッチは「OFF」にせずに「ON」の状態にしておきましょう。

そうしないとシーリングライトに電気が供給されず、リモコンで「点灯=ON」の操作をしても照明は点灯しません。なので、壁のスイッチはず~っと「ON」のままにしておきましょう。

このように、ちゃんと点灯するか確認しよう

このLEDシーリングライトは、リモコン操作で点灯・消灯・常夜灯と切り替えることができるほか、明るさの調節(調光)も10段階的、おやすみタイマーも「10分/30分」に切り替える事もできる他、メモリ設定もできます。

PZCE-206Dシーリングライトのリモコン
照明リモコン(PZCE-DR)

照明の操作をリモコンで操作できるってすごく便利だし、とても楽ちんです。それではこれで全て完了です。お疲れ様でした。

今ある照明器具を簡単に交換できる!

他のメーカーでも基本的な取付け方は同じ

ここで紹介したLEDシーリングライトに限らず、どのメーカーのシーリングライトも基本的な取付方法は以下のようになります。

  1. 引掛けシーリングに専用アダプタを取付ける
  2. 照明器具本体を取付ける
  3. カバーを取付ける

ただ、アダプタの仕様はメーカーごとに特徴があると思うので、取扱説明書をよく読んでから取り付けるようにしましょう。