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階段の3路スイッチを交換

最近、2階の踊り場に設置してある、階段照明用の3路スイッチ(panasonic)が非常に調子悪い!

普通、スイッチの可動部分を右や左に倒すと、カチッカチッという音とともに、程よい反発力というか手応えがあるものです。

しかし、このスイッチにはそれが全くない。まぁ長年使っていれば経年劣化ということもあるのでしょうがないと思う。

なお、このタイプのスイッチには内部にバネが入っており、そのバネが折れてこのような症状が起きているのか、

はたまた別の原因があるのかは、分解してみないと何ともいえない。

階段の3路スイッチ

だが、いずれにしても、このまま使い続けるわけにはいかなので、面倒だが思い切って新しいスイッチと交換する事にした。

階段照明を3路スイッチで点滅する仕組み

さて、スイッチといっても色々なものがあるのですが、今回取り替えるスイッチは、

下画像のパナソニック製3路スイッチで、フルカラータイプのもの。

Panasonic埋込3路スイッチ
Panasonicの3路スイッチ

因みに最近は、ADVANCEシリーズや、コスモシリーズ ワイド21といった配線器具が主流です。

とはいえ、まだまだフルカラーのスイッチやコンセントを設置している住宅もすごく多いです。

話を元に戻しますと、この3路スイッチ、普通は2個一組で、一台(または複数台)の照明器具を点けたり消したりします。

一般的にお部屋の照明は片切スイッチという種類のスイッチ1個を使って点けたり消したりしています。

しかしこの3路スイッチは4路スイッチなどと組み合わせて使うことにより、

複数の場所から照明を点けたり消したりと、切り替えることができます。

例えば2階建て住宅の階段照明を点滅するスイッチの組合せを例に挙げると、次のようになります。

まず2階へ上がる階段の天井か、又は壁面に取り付けてある照明を点灯するには、

1階の3路スイッチをONにして、照明を点灯させてから2階へ移動します。

そして2階へ上がった後は、壁に設置されている3路スイッチをOFFにすることで、照明を消すことができます。

2階建て住宅の場合には、1階に3路スイッチを設置し、2階にも同じ3路スイッチを設置します。

そして3階建ての場合には、1階に3路スイッチ、2階に4路スイッチ、3階に3路スイッチといった組み合わせの設置方法になります。

また廊下の照明をコントロールする場合も以下のような流れになります。

一般的に内玄関の壁には、ポーチ灯のスイッチや内玄関照明用スイッチ、それに廊下照明用のスイッチなどが設置されています。

帰宅した際は玄関照明を点け、次に廊下照明用のスイッチ(3路)を「ON」にし、足元を明るくしてから廊下を移動していきます。

部屋の入口付近の壁にも、同じ3路スイッチが設置してあるので、入室前にそのスイッチを「OFF」にすることで、廊下の照明を消すことができます。

このように3路スイッチや4路スイッチを組み合わせることで、便利な使い方ができるようになります。

今回交換した3路スイッチはPanasonicのフルカラータイプですが、

もしお部屋の雰囲気を変えたい場合は、以下のコスモシリーズワイド21等の配線器具に交換してみるのも良いと思います。

コスモワイド21埋込ほたるスイッチC(ホワイト) WTP50521WP
コスモワイド21埋込ほたるスイッチC
(ホワイト) WTP50521WP

コスモシリーズワイド21は、フルカラーに比べるとデザインが洗練されていてカッコいいだけでなく、

スイッチハンドルが大きいので、ON/OFF時の操作も楽にできます。

既設3路スイッチを新品と交換

それでは以下に画像を交えながら3路スイッチの交換方法を説明いたします。

今回交換した3路スイッチの型番は、WN5002というフルカラータイプの埋込用になります。

型番WN5002スイッチ
WN5002

まずプレートを取り外しましょう。

取り外し方は、コンセント交換ページの化粧プレートの取り外し方に記載してありますのでそちらのページを参考にしてください。

プレートを取り外しましたら、次は金属製の取付枠(下)を埋込ボックスから取り外します。

3路スイッチの化粧プレートを外す
化粧プレートを取り外したところ

取付枠は、上下のネジでボックスに固定されていますので、ネジを反時計回りに回して埋め込みボックスから浮かせます。

浮かせましたら、電線の差し込んである裏側の部分が見えやすいように自分の方に向けます。

そうすると、それぞれの穴に電線が差し込まれているのが見えると思います。

電線を抜き取るには、長方形の穴にマイナスドライバーをグッと押し込むことで抜くことができます。※下の画像5を参照 。

3路スイッチのネジを外してボックスから浮かした状態
取付け用ネジを外したところ

普通、木造住宅でも電気配線にはVVFケーブルというものを使います。

そしてこの3路スイッチで使う電線もVVFケーブルを使っています。

上の画像を見ても分かるように、この3路スイッチには黒・白・赤の電線が3本接続されています。

基本的に片切スイッチに接続する線は2本あればいいのですが、この3路スイッチは3本の線が必要となります。

電線は、それぞれ黒・白・赤と色分けされているので結線する際の目安になります。

また電線の太さは1.6㎜で、芯線は3本なので、1.6㎜×3C等と表記されています。

下画像の赤枠内を見ると、左側に「0」、右側上に「3」、右側下に「1」と刻印されています。

3路スイッチの電線穴、0と、1と、3。
【画像5】 3路スイッチ裏側の電線穴

この、それぞれの穴に決められた線を挿すことで、1階と2階の3路スイッチで照明を点けたり消したりということが出来るようになります。

なので、電線を抜き取る時には、何色の線が何番の穴に入っていたのかを忘れないようにメモしておきましょう。

次に、調子の悪い3路スイッチを取り外すと、下のように電線だけになります。

3路スイッチを取外した状態
3路スイッチを取り外したところ

では、この状態から新しい3路スイッチを取り付けますが、上記画像で説明したように、線の色と、穴の番号が一致するように電線を差し込みましょう。

電線を間違いのないように電線穴に接続した後は、取付枠を埋め込みボックスへネジ止めし、化粧プレートを取り付ければ完了となります。

そして、下の画像が化粧プレートを取り付けた状態です。

これで3路スイッチの交換作業は全て完了です。

最後に3路スイッチを操作し、照明の点灯と消灯の確認を行って終了です。

3路スイッチの交換作業が完了
3路スイッチ交換完了!

※上記3路スイッチの交換作業には第二種電気工事士や第一種電気工事士の資格が必要です。

  • この記事を書いた人

taka

約20年電気工事(RC造・木造住宅)の仕事に従事。その経験をもとに電気関連の情報を当ブログで発信中。

またPCサポートに興味を持ち、CompTIA A+を取得後、現場でサポートに就く。

★ 保有資格 ---------
◇ 第二種電気工事士
◇ 第一種電気工事士
◇ CompTIA A+

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