
地震後に発生しやすい「通電火災」を防ぐ対策として、
感震ブレーカーの導入を検討する方が増えています。
中でも zen断+(ゼンダンプラス) は、
電気工事不要で後付けできる感震ブレーカーとして注目されている製品の一つです。
この記事ではzen断+の基本的な仕組みや後付け可否、設置方法、注意点を整理しながら、
- どんな住宅に向いているのか?
- 他の後付け感震ブレーカーと何が違うのか?
を、分かりやすく解説します。
すでに感震ブレーカーの基礎知識を押さえている方はもちろん、
これから通電火災対策を始めたい方も、判断材料として参考にしてください。
zen断+とは?|基本情報と特徴

zen断+(ゼンダンプラス)は、地震の揺れを検知して住宅全体の電気を自動で遮断する感震ブレーカーです。
地震発生後に起こりやすい「通電火災」を防ぐことを目的としており、
分電盤の主幹漏電ブレーカーと連動して電源を遮断する方式を採用しています。
最大の特徴は、電気工事を行わずに後付けできる点です。
本体をアース付きコンセントに差し込むだけで使用できるため、新築住宅だけでなく、
既存住宅や賃貸住宅でも導入を検討しやすい感震ブレーカーといえます。
zen断+の概要(製品コンセプト)
zen断+は、住宅用の電気設備に大きな変更を加えることなく、
地震時の電源遮断を実現することを目的とした製品です。
- 地震の揺れを電子式センサーで検知
- 内部の制御回路が作動し、分電盤の主幹漏電ブレーカーを自動遮断
- 地震後の通電による出火リスクを低減
といった仕組みで、住宅全体の安全性を高めます。
「分電盤に直接機器を取り付けるタイプ」や「ブレーカーに物理的に装着するタイプ」とは異なり、
コンセントに接続して制御信号を送る方式のため、設置の手軽さが大きな特長です。
zen断+の基本仕様(かんたん整理)
zen断+の基本的な仕様は以下のとおりです。
- 電源方式:AC100V(アース付きコンセント)
- 検知方式:振り子の原理を応用した機構による地震の揺れの検知
- 遮断方法:分電盤の主幹漏電ブレーカーを作動
- 遅延遮断:0秒/1分/2分/3分から設定可能
振り子式の機構に基づくため、電子センサーと比べて故障リスクやメンテナンス負担が低い設計です。
結論|zen断+は工事不要で後付け可能

工事不要で導入できるzen断+は、以下の販売ページから確認できます。
zzen断+は、接地極付コンセント(3ピンタイプ)または、
接地端子付コンセント(2ピン+アース線)に接続して使用する感震ブレーカーです。
分電盤を改修したり、配線工事を行ったりする必要はなく、
アースが確保できるコンセント環境であれば、
電気工事不要で後付けが可能な仕組みとなっています。
そのため、
- すでに建っている戸建て住宅
- 分電盤を交換したくない住宅
- 大がかりな工事を避けたい家庭
といったケースでも、後付けでの導入が可能です。
後付けできる住宅の条件(事前チェック)

zen断+を後付けで設置するために確認すべきポイントは、主に2つです。
- 分電盤に主幹漏電ブレーカー(テストボタン付き)が設置されている
- 接地極付コンセント、または接地端子付コンセントが使用できる
これらの条件を満たしていれば、分電盤の改修や配線工事を行うことなく、zen断+を設置できます。
しかし、非常に古い住宅などで主幹が単なる安全ブレーカーの場合は、「zen断+」は使用できません。
感震ブレーカー全体の選び方や後付け対策については、下 の記事で詳しく解説しています。
zen断+の仕組みと作動の流れ

zen断+は、地震の揺れを検知すると自動的に住宅全体の電気を遮断する感震ブレーカーです。
ここでは、どのように地震を検知し、どのタイミングで電源が遮断されるのかを、仕組みベースで整理します。
- コンセントに差すだけで本当に遮断できるのか?
と不安に感じる方も多いですが、
zen断+は分電盤の主幹漏電ブレーカーと連動する仕組みを採用しており、理屈に合った動作を行います。
地震を検知して電源を遮断する仕組み
zen断+は、振り子の原理を応用した感震機構によって地震の揺れを検知する感震ブレーカーです。
電子制御式の加速度センサーを用いるタイプとは異なり、
揺れの大きさを物理的な動きとして捉える構造を採用しています。
地震を検知すると本体から疑似漏電信号が出力され、分電盤に設置された主幹漏電ブレーカーが作動します。
これにより住宅全体の電気が一括で遮断され、地震後の通電火災リスクを低減します。
どんなときに作動する?(作動条件の考え方)
zen断+は、地震による強い揺れを感知すると作動し、
分電盤の主幹漏電ブレーカーを自動で遮断する感震ブレーカーです。
公式サイトでは、震度5強相当以上の揺れを感知した場合に
作動する設計であることが明示されています。
- 震度5強相当以上の強い揺れを感知すると作動する設計
- 人の歩行や家電の作動など、日常的な振動では作動しない
- 建物の構造や設置場所により、揺れの伝わり方に差が出る場合がある
- 遅延遮断を設定している場合は、検知後に設定時間が経過してから遮断される
なお、「震度5強相当」はあくまで目安であり、
実際の作動は設置環境や建物の揺れ方によって前後する場合があると考えます。
遅延遮断機能とは?
zen断+には、地震検知後すぐに電源を遮断する「即時遮断」に加え、
遮断までの時間を遅らせる遅延遮断機能が搭載されています。
遅延時間は、
- 0秒・30秒・1分・1分30秒・2分・2分30秒・3分
の、30秒単位・計7段階から設定可能です。
これにより夜間や在宅時など、すぐに停電すると支障が出やすい場面でも、
生活状況に合わせた柔軟な運用ができます。
zen断+のメリット

zen断+のメリットは、「地震時に電気を遮断できる」ことだけではありません。
導入のしやすさと実用性のバランスに特徴があり、
後付け感震ブレーカーの中でも検討しやすい製品といえます。
ここでは、zen断+ならではの利点を整理します。
工事不要で導入できる
zen断+の最大のメリットは、電気工事を行わずに導入できる点です。
分電盤を交換したり、配線を引き直したりする必要はなく、
アース付きコンセントに接続して使用します。
そのため
- 既存住宅で大がかりな工事を避けたい
- 分電盤工事に不安がある
- まずは通電火災対策を始めたい
といった家庭でも、比較的ハードルが低く導入できます。
住宅全体を一括で遮断できる
zen断+は、分電盤の主幹漏電ブレーカーと連動して遮断する方式を採用しています。
そのため特定のコンセントだけでなく、住宅全体の電気を一括で遮断できる点が特長です。
地震後は
- 倒れた家電
- 破損した配線
- 通電再開時の火花
などが出火原因になることがありますが、主幹を遮断することで、
これらのリスクを広範囲で抑えることができます。
遅延遮断により柔軟な運用ができる
zen断+は、遅延遮断時間を設定できるため、利用シーンに応じた運用が可能です。
- すぐ遮断したい場合は「即時」
- 夜間や在宅時は「1〜3分遅延」
といったように、安全性と行動のしやすさを両立できます。
「すぐに真っ暗になるのが不安」という方でも、導入を検討しやすい設計です。
zen断+の価格や対応状況は、各販売サイトで確認できます。
zen断+の注意点・デメリット

zen断+は工事不要で導入しやすい感震ブレーカーですが、
すべての住宅や利用環境に無条件で適しているわけではありません。
ここでは、導入前に知っておきたい注意点やデメリットを整理します。
対応できない住宅がある
zen断+は分電盤に主幹漏電ブレーカー(テストボタン付き)が設置されていることを前提に作動します
そのため、以下のような住宅では使用できません。
- 主幹が漏電ブレーカーではなく、安全ブレーカーのみの住宅
- 非常に古い住宅で、分電盤の構成が現在の一般的な仕様と異なる場合
特に古い賃貸住宅では、
「主幹漏電ブレーカーがあるかどうか」 を事前に確認することが重要です。
アース付きコンセントが必要
zen断+は、アース(接地)が確保されたコンセント環境での使用が必須となる感震ブレーカーです。
電源は家庭用のAC100Vですが、正しく作動させるためにはアース接続が欠かせません。
そのため、接地極付コンセント(3ピンタイプ)や、
接地端子付コンセント(2ピン+アース線)が使用できない住宅では、
zen断+を設置・使用することはできません。
アースを接続しない状態では、正常に作動しないため、
必ずアースが確保された環境で使用する必要があります。
作動時は住宅全体が停電する
zen断+は、主幹漏電ブレーカーを作動させる方式のため、
作動すると住宅全体の電気が一括で遮断されます。
その結果
- 冷蔵庫や給湯器
- 医療機器や在宅医療機器
- インターネット機器
なども停止します。
これらの機器を使用している場合は、停電時の対応を事前に想定しておくことが大切です。
設置環境によって検知条件に差が出る場合がある
zen断+は、振り子の原理を応用した機械式(振り子式)の感震機構によって、
地震の揺れを検知する仕組みを採用しています。
この方式は、電子式センサーとは異なり、
設置場所の揺れ方や建物構造の影響を受けやすい特性があります。
そのため、同じ地震であっても、住宅の構造や設置環境によって、
作動のタイミングや検知のされ方に差が出る場合があります。
特に、床の剛性や揺れの伝わり方が異なる住宅では、
検知条件に影響することがあるため、
取扱説明書で推奨されている設置環境を確認したうえで使用することが重要です。
zen断+はどんな人に向いている?

zen断+は、感震ブレーカーの中でも「導入のしやすさ」を重視した製品です。
ここでは、どのような住宅・利用者に向いているのかを整理します。
zen断+がおすすめなケース
次のような条件に当てはまる場合、zen断+は有力な選択肢になります。
- 分電盤の交換や配線工事を行わずに導入したい
- 既存住宅や賃貸住宅で通電火災対策を始めたい
- 感震ブレーカーを初めて導入する
- 設置や管理の手間をできるだけ減らしたい
アース付きコンセントに接続する方式のため、専門的な知識がなくても扱いやすい点が特徴です。
他の感震ブレーカーと比較しながら検討したい人
zen断+は「工事不要・後付け」という点で優れていますが、
感震ブレーカーには他にもさまざまな方式があります。
- コンセントタイプ(震太郎など)
- 分電盤後付けタイプ(ピオマ感震ブレーカーなど)
- 簡易タイプ(ブレーカー取付型)
遮断方式や設置条件には違いがあるため、
住宅環境や重視したいポイントによっては、他の製品が適している場合もあります。
他の後付け感震ブレーカーと比較したい方は、下 の記事も参考になります。
まとめ|zen断+は「手軽さ重視」の後付け感震ブレーカー

zen断+は、電気工事を行わずに導入できる感震ブレーカーとして、
地震後の通電火災対策を手軽に始めたい方に向いた製品です。
振り子の原理を応用した感震機構を採用しており、
震度5強相当以上の強い揺れを検知すると、
分電盤の主幹漏電ブレーカーを作動させて住宅全体の通電を遮断します。
また、0秒〜3分まで設定できる遅延遮断機能により、
生活スタイルに合わせた柔軟な運用ができる点も特徴です。
一方で、zen断+を使用するためには、分電盤に主幹漏電ブレーカーが設置されていること、
そしてアース(接地)が確保されたコンセント環境が必須となります。
これらの条件を満たさない住宅では使用できないため、
導入前に設置環境を確認することが重要です。
- 大がかりな工事は避けたい!
- まずは現実的な通電火災対策から始めたい!
このように考えている方にとって、
zen断+は“手軽さと実用性のバランスが取れた後付け感震ブレーカー”として、
有力な選択肢の一つといえるでしょう。
電子式の後付け感震ブレーカーについては、震太郎(X5029)を解説した下 の記事もあります。
よくある質問(FAQ)
zen断+についてよくある疑問を、Q&A形式でまとめました。
Q1. zen断+は本当に工事不要で後付けできますか?
A. はい、zen断+は電気工事不要で後付け可能な感震ブレーカーです。
分電盤に主幹漏電ブレーカーが設置されており、接地極付きコンセント(3ピン)または接地端子付きコンセント(2ピン+アース線)が使用できる住宅であれば、専門業者による工事を行わずに導入できます。
Q2. 賃貸住宅でもzen断+は使用できますか?
A. 条件を満たしていれば、賃貸住宅でも使用できます。
分電盤に主幹漏電ブレーカーが設置されており、アース付き(接地極または接地端子)のコンセントが使える場合は設置可能です。ただし、非常に古い住宅などで主幹漏電ブレーカーがない場合は使用できません。
Q3. zen断+の設置にはアース付きコンセントが必須ですか?
A. はい、zen断+はアース接続が必須です。
接地極付きコンセント、または接地端子付きコンセントのいずれかに接続する必要があります。アースが確保されていない状態では、zen断+は正しく作動しません。
Q4. どの程度の地震でzen断+は作動しますか?
A. zen断+は震度5強相当以上の強い揺れを感知すると作動します。
振り子の原理を応用した機械式の感震機構により、大きな地震の揺れを検知し、設定された条件に応じて電源を遮断します。
Q5. zen断+が作動すると、家の電気はどうなりますか?
A. 作動時は分電盤の主幹漏電ブレーカーが遮断され、住宅全体が停電します。
これは地震後の通電火災を防ぐための仕様です。復旧する際は、安全を確認したうえで、分電盤の主幹漏電ブレーカーを手動で戻します。


