
地震後に発生する通電火災を防ぐ手段として注目されているのが「感震ブレーカー」です。
なかでもピオマ感震ブレーカー(UGU6-A)は、
主幹ブレーカーを物理的に引き下げる方式を採用している点が大きな特徴といえます。
- 後付けできるのか?
- 漏電ブレーカーがなくても設置可能なのか?
と、疑問を持つ方も多いでしょう。
当記事では「UGU6-A」の仕組みや設置条件、導入前に知っておきたい注意点まで、
分かりやすく整理して解説します。
ピオマ感震ブレーカー(UGU6-A)とは?
ピオマUGU6-Aは、地震発生時の通電火災を防ぐために設計された後付け型の感震ブレーカーです。
既存の分電盤に設置できるモデルとして注目されており、一般住宅でも導入を検討しやすい製品のひとつです。
製品概要
ピオマUGU6-Aは、分電盤内の主幹ブレーカーに取り付ける後付け型の感震ブレーカーです。
震度5強相当以上の揺れを感知すると、自動的に主幹ブレーカーのレバーを引き下げ、住宅全体の電気を遮断します。
一般的な疑似漏電信号方式とは異なり、物理的にレバーを操作する構造を採用している点が大きな特徴です。
そのため、分電盤の仕様によっては漏電ブレーカーがない住宅でも導入できる可能性があります。
基本仕様(かんたん整理)
- 作動目安:震度5強相当以上
- 遮断方式:主幹ブレーカーのレバーを機械的に引き下げ
- 遅延時間:約3分(固定)
- 電源:内蔵電池式
- 電池寿命:約10年(交換不可)
仕様はシンプルですが、設計思想は明確です。
地震直後の混乱を考慮し、一定時間の猶予を設けてから遮断する構造になっています。
ピオマUGU6-Aは後付けできる?

既存住宅にそのまま設置できるのか――ここは多くの方が最初に確認したいポイントでしょう。
UGU6-Aは後付けに対応したモデルですが、分電盤の形状や設置スペースによって可否が分かれます。
まずは工事の有無と設置条件を整理し、自宅で導入可能かを確認していきましょう。
設置に工事は必要?どんな住宅に対応している?
UGU6-Aは、既存の電気配線を改修するような大がかりな工事を伴わない後付け型の感震ブレーカーです。
特別な電源工事は不要で、分電盤のパネル面に本体を固定して設置します。
ただし、取り付け可否は分電盤の構造に左右されます。
主幹ブレーカーのレバー形状や周囲スペースが適合していることが前提条件です。
扉付き分電盤の場合、本体の厚みにより扉が閉まらなくなる可能性もあるため、事前確認は欠かせません。
他の後付け感震ブレーカーとの違いも確認しておきたい場合は、
主要モデルの特徴や設置方法を整理した以下 の記事も参考になります。
ピオマの仕組みと作動の流れ

感震ブレーカーは「どうやって止めるのか」が重要です。
UGU6-Aは地震を感知すると、主幹ブレーカーを物理的に引き下げる構造を採用しています。
ここでは検知から遮断までの流れと、その特徴を順を追って解説します。
地震を検知して遮断する仕組み
UGU6-Aは内部センサーで強い揺れを感知すると作動準備に入ります。
一定条件を満たした場合、主幹ブレーカーのレバーを機械的に押し下げる構造です。
疑似漏電信号を発するタイプとは異なり、物理動作で確実に遮断する点が特徴といえます。
この方式により、漏電ブレーカーの有無に依存しにくい設計になっています。
遅延遮断機能とは?
本製品は約3分の遅延時間を設けています。
揺れを感知してすぐに停電させるのではなく、避難行動の時間を確保する設計です。
夜間や停電時でも慌てず行動できる点は、大きな安心材料といえるでしょう。
ただし、遅延時間は固定であり、変更はできません。
ピオマUGU6-Aのメリット

数ある後付け感震ブレーカーの中でも、UGU6-Aには独自の強みがあります。
特に、設置条件の幅広さと主幹を直接操作する構造は大きな特長といえるでしょう。
ここでは、導入前に押さえておきたい具体的なメリットを整理します。
UGU6-Aの仕様や設置条件に問題がなければ、販売ページで最新価格や在庫状況を確認しておくと安心です。
漏電ブレーカーがなくても設置できる
UGU6-Aは主幹ブレーカーのレバーを物理的に引き下げる構造を採用しています。
そのため疑似漏電信号を利用するタイプとは異なり、漏電ブレーカーやアース接続を前提としません。
主幹が漏電ブレーカーでない住宅や、アース付きコンセントがない環境でも作動します。
ただし、設置可否は分電盤の形状やスペース条件によって判断されます。
取り付け可能かどうかは事前確認が必要です。
工事不要で導入できる
ピオマUGU6-Aは、既存の配線を変更せずに取り付けられる後付けタイプです。
壁内工事や大がかりな電気工事を行う必要がなく、分電盤内に設置することで導入できます。
リフォームを伴わずに備えを強化できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
住宅全体を確実に遮断できる
ピオマUGU6-Aは主幹ブレーカーを直接引き下げる構造のため、
地震を感知すると住宅全体の電気を一括で遮断します。
分岐回路ごとの制御ではなく、主幹から止める方式なので、
通電火災のリスクを根本から抑えられる点が大きな特徴です。
ピオマUGU6-Aの注意点・デメリット

どの感震ブレーカーにも、メリットだけでなく注意点があります。UGU6-Aも例外ではありません。
導入前に確認しておくべきポイントを理解しておくことで、設置後のミスマッチや後悔を防ぐことができます。
分電盤の形状確認が必須
UGU6-Aは主幹ブレーカーのレバーを物理的に引き下げる構造です。
そのため、レバー形状や周囲のスペースが適合していない場合は取り付けできません。
分電盤の型式や寸法を事前に確認することが、安全かつ確実な設置の前提となります。
遅延時間は固定
UGU6-Aは作動後の遮断タイミングが固定されています。
震度感知後に一定時間を経て主幹を遮断する設計であり、遅延時間を細かく変更することはできません。
柔軟な設定を求める場合は、この点を理解しておく必要があります。
電池交換はできない
UGU6-Aは内蔵電池を使用する構造ですが、ユーザーによる電池交換には対応していません。
電池寿命(約10年)を迎えた場合は本体交換が前提となります。
長期運用を考える際は、維持コストも含めて検討することが大切です。
他の感震ブレーカーとの比較

後付けモデルを選ぶ際は、他製品との違いを把握することも欠かせません。
作動方式や設置条件、遮断の仕組みは製品ごとに異なります。
ここでは、UGU6-Aと主要モデルを比較し、どんな住宅に適しているのかを分かりやすく整理します。
主要後付け感震ブレーカーの比較一覧
ピオマUGU6-A・震太郎・zen断+はいずれも後付け可能な感震ブレーカーですが、
遮断方式や設置条件には違いがあります。
住宅環境によって適したモデルは異なるため、仕組みを整理して比較することが大切です。
| 項目 | ピオマ UGU6-A | 震太郎 X5029 | zen断+ |
|---|---|---|---|
| 取付方式 | 分電盤取付型 | コンセントタイプ | コンセントタイプ |
| 遮断方式 | 主幹ブレーカー(レバー)を機械的に引き下げ | 疑似漏電信号で遮断 | 疑似漏電信号で遮断 |
| 漏電ブレーカー必要 | 不要(構造による) | 必要 | 必要 |
| アース付きコンセント | 不要 | 必須 | 必須 |
| 工事 | 不要 | 不要 | 不要 |
| 作動目安 | 震度5強相当以上 | 震度5強相当以上 | 震度5強相当以上 |
| 遅延遮断 | 約3分 | 設定可 | 7段階設定可 |
| 特徴 | 漏電ブレーカーがなくても設置可能 | 設置が最も簡単 | 機械式(振り子式)で誤作動が少ない傾向 |
感震ブレーカー全体の仕組みや選び方を体系的に整理したい方は、
基礎から解説しているガイド記事 もあわせてご覧ください。
まとめ

ピオマUGU6-Aは、主幹ブレーカーを物理的に引き下げる方式を採用した感震ブレーカーです。
そのため、漏電ブレーカーがない住宅でも設置できる可能性がある点が大きな特徴といえます。
一方で、分電盤の形状確認や遅延時間が固定であることなど、事前に理解しておきたいポイントもあります。
製品の仕組みと設置条件を正しく把握したうえで、自宅の環境に合うかどうかを判断することが重要です。
地震後の通電火災対策は、万が一に備えるためのもの。
UGU6-Aは、その選択肢の一つとして検討できる後付けモデルといえるでしょう。
自宅の条件に適合する場合は、販売ページで詳細や価格をチェックしてみてください。
ピオマ感震ブレーカーに関するよくある質問

UGU6-Aの導入を検討する際、設置条件や作動の仕組みについて疑問を持つ方は少なくありません。
ここでは、よくある質問をまとめて解説します。
Q1. ピオマUGU6-Aは本当に後付けできますか?
はい。ピオマUGU6-Aは分電盤に取り付ける簡易タイプの感震ブレーカーで、電気工事不要で後付け可能です。ただし分電盤の形状やスペースによっては設置できない場合があります。
Q2. 漏電ブレーカーがない住宅でも使えますか?
ピオマUGU6-Aは主幹ブレーカーのレバーを機械的に引き下げる方式のため、漏電ブレーカーがない住宅でも設置できる可能性があります。ただし分電盤の構造確認は必須です。
Q3. 震度いくつで作動しますか?
震度5強相当以上の強い揺れを感知すると作動します。感知後は約3分の遅延を経て主幹ブレーカーを遮断します。
Q4. 遅延遮断とは何ですか?
地震を感知してすぐに遮断せず、一定時間(約3分)後に遮断する機能です。夜間などの急な停電を防ぎ、避難の準備時間を確保する目的があります。
Q5. 電池交換は必要ですか?
内蔵電池の寿命は約10年ですが、交換はできません。寿命到達時は本体ごと交換が必要です。

