電気工事を依頼するとき、まず気になるのが費用と工事会社選びだと思う。
- 電気工事って費用はどれくらい?
- 信頼できる工事会社ってどうやって選ぶ?
と、そんな疑問を抱えている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
この記事を読むことで
- 電気工事の費用相場を把握できる
- 信頼できる工事会社を選ぶためのポイントがわかる
- 電気工事の失敗を防ぐことができる
電気工事は安全性と品質が最も重要。
そのため費用や工事会社選びというのは慎重に行う必要がある。
この記事では、電気工事の費用相場や工事会社の選び方について分かりやすく解説します。
この記事を読んだ後は、電気工事に対する不安や疑問が解消され、安心して工事を依頼できれば良いなと願っています。
電気工事に係る費用の相場と算出方法
電気工事の費用って一体何を基準に決めているんでしょう?
工事費用の相場っていうのもあるのだろうか?併せて知りたいね
工事を依頼する側の思いとしては「工事会社によって工事金額に幅があるような気がしている」という方もいると思います。
また工事を依頼する前に「できるだけ出費を抑えるため適正価格を知っておきたい」という気持ちもあると思う。
そこで電気工事の費用を算出するには大きく分けて、以下の
- 労務費
- 材料費
- 諸経費
といった3つの要素があることを理解しておきましょう。
― 労務費 ―
労務費とは電気工事を行う作業員の費用のことでして、この労務費は、いわゆる人件費です。
これは作業員の資格や経験、工事の難易度によって異なります。
― 材料費 ―
材料費は電線や配線器具などの電気工事に必要な材料の費用です。
※配線器具とは
・スイッチ
・コンセント
・引掛シーリング等のこと。
また電気工事の種類や規模によっても必要な材料は異なるため、材料費というのは工事ごとに異なります。
― 諸経費 ―
諸経費は工事を行うための仮設資材や交通費・雑費などの費用のことで、この諸経費は工事の規模や工期によって異なります。
ココがポイント
作業の手間を数値化する「歩掛=ぶがかり」
電気工事の費用というのは歩掛という数値化した値を労務単価に掛けて算出します。
歩掛とは
歩掛(人工)の定義を簡単に説明しますと、施工対象の作業に対して何人の作業員が必要で、何時間かかるのかを数値化したものを歩掛といいます。
そしてその金額に材料費と諸経費を加算した金額が「電気工事に係る総費用」ということになります。
例えば住宅に設置する照明器具を1人で1台取付けて1時間かかるとします。
すると
- 1人1台取付け=1時間
- 1日の労働時間 = 8時間
- (1人×1時間)÷8時間=0.12 ← 歩掛人工
となり、電気屋さんが照明器具1台を取付ける作業時間というのは「0.12人工」となります。
これに労務費・材料費・諸経費を加えた金額が電気工事の総費用となります。
ただ、ここで注意したいのは労務単価です。(労務単価はネットで検索すればヒットします)
というのも、この労務単価は都道府県によって単価に違いがあり、全国どこでも同じ工事料金というわけではありません。
そのため上記内容は大まかに説明したものとなります。
でも電気工事の費用というのは大体このようにして算出しているんだなと理解してください。
電気工事費用の相場は?
電気工事に係る費用相場は、工事の種類や規模によって異なりますが、
大体以下のような目安がある。(2023年11月25日時点)
電気工事_費用相場の目安
- 配線工事(5m以内):2万5,000円~
- コンセント増設工事(1箇所):5,000円~
- スイッチ取付工事(1箇所):5,000円~
- 照明器具取付工事:5,000円~
- エアコン取付・取外し・移設工事:5,000円~
- LAN配線工事:5万円~
- 防犯カメラ設置工事:5万円~
前述したように、この費用相場というのはあくまで参考値です。
そのため工事内容や工事場所、難易度、業者によっても大きく異なります。
また具体的な費用を知りたい場合は、複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。
電気工事とは
さて電気工事とは何か?を、最も身近で一般的な住まいの木造住宅を例に説明します。
まず電力会社から一般住宅が電力を受電するには、電力会社の引込線と住宅側の引込口配線が接続されます。
そして引込口配線を通った電気は電力メーターを経由して住宅内にある分電盤へ送られます。
その分電盤には各部屋の照明やコンセント回路の他、
- エアコン
- 電子レンジ
- 冷蔵庫
- 食洗器
- IHクッキングヒーター
といった専用回路とアース線等の電線が集まっています。
そしてこの
- 引込口配線
- 分電盤
- コンセント
- スイッチ
- 引掛シーリング
- 配線
- 接地線
等を施工できるのは、電気工事士の資格(1種・2種)を持った人だけです。
以上これが全てではありませんが、これらを電気工事といいます。
電気工事の種類と内容
電気工事の種類は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
- 電気設備の設置や修理
- 電気設備の増設や改修
- 電気設備の安全性や快適性の向上
次に、上に挙げた3種類の工事内容にはどんなものがあるかを順番に示します。
電気設備の設置や修理
- 照明器具の交換
- コンセントの増設
- ブレーカーの交換
- 配線の張替え
- 電気設備の点検や修理
電気設備の増設や改修
- エアコンの設置
- 防犯カメラの設置
- 電気設備の移設
- テレビアンテナの設置
- 電気自動車の充電設備の設置
電気設備の安全性や快適性の向上
- アースの設置
- 漏電遮断器の設置
- 太陽光発電/オール電化の導入
- スマートハウス化
以上のように電気工事といっても様々な種類があり、それぞれに目的や内容が異なります。
そこで電気工事の実例をいくつか挙げます。
電気工事の実例
- 自宅をリフォームする際に、照明器具の交換や増設、そしてスイッチも今風のものに変えた。
- コンセントが使いづらい位置にあるので移動し、また増設も行った。
- 配線の張り替えや埋め込みなどを行った。
- エアコンが古いので新製品と交換し、別の部屋には新規に設置した。
- 防犯カメラを設置して、自宅のセキュリティを向上させた。
- 電気自動車を購入したので、充電設備を設置した。
と、以上のように様々な実例があります。
あなたも一度はこのような工事を依頼をした事があるのではないでしょうか。
電気工事会社の選び方と探し方
電気工事会社を選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。
ココがポイント
- 有資格者の有無
- 実績
- 対応
以上の事から、電気工事には電気工事士法に基づく資格が必要です。
有資格者が存在しない会社に依頼した場合、法律違反になるだけでなく、安全性や品質にも不安が残るので要注意です。
また実績が豊富な会社は、多くの現場で経験を積んでいるので確かな技術とノウハウを持っています。
さらに対応が丁寧で迅速な会社は、顧客の要望をよく理解しスムーズに工事を進めてくれます。
電気工事会社を探す方法
さて自分の納得のいく電気工事会社を探すには、どういった方法があるのだろうか。
実は以下の3つの方法が最も現実的だと思います。
- インターネットで検索する
- 友人や知り合いに紹介してもらう
- 地域の商工会議所に問い合わせる
まずインターネットで検索してみましょう。
そしてインターネットで検索する場合は、複数のサイトを比較して、信頼できる会社かどうかを判断すると良いと思います。
また知り合いや友人に紹介してもらうという方法もあります。
これは実際に工事を依頼した際に得た印象や仕事ぶりなどが参考になります。
以上のように「インターネットを検索しても思うような結果が得られない」とか「そもそも電気工事会社を紹介してくれる友人や知人がいない」といった場合もあります。
そんな時は、お住いの地域の商工会議所に問い合わせてみましょう。
この商工会議所は、地域に密着した様々な情報を提供してくれるので、電気工事会社を紹介してくれるよう、問い合わせをしてみてください。
また電気工事を依頼する際には、必ず見積もりをもらって複数の会社と比較しましょう。
その際、見積もりには工事内容や費用、工期などが記載されているので、よく確認してください。
信頼できる電気工事会社の特徴
例えば、以下のような会社は、信頼できる電気工事会社と言えるでしょう。
- 有資格者が多数在籍し、豊富な実績を持つ会社
- 現地調査を丁寧に行い、顧客の要望をしっかりと聞き取る会社
- 見積もりが明瞭で、工事内容をわかりやすく説明してくれる会社
電気工事は、安全性や品質が重要です。そのため、信頼できる電気工事会社を選ぶことが大切です。
そこで、上記3つのポイントを押さえて、自分に合った工事会社を見つけましょう。
電気工事の見積もりと発注のポイント
電気工事の見積もりは、工事内容や費用、工期などを確認するために重要なものです。
そこで、見積もりを依頼する際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
発注のポイント
- 実績
- 工事内容を明確にする
- 複数の会社(3社以上)から見積もりを取る
- 見積もり内容を比較する
- アフターサービス
電気工事を専門に扱っているか、施工の実績が豊富か、経験豊富な工事士が施工を担当するかなど、業者の実績をチェックしよう。
またWebサイトを確認するほか、口コミや評判をネット上で見ておくことも大切です。
電気工事は、工事の内容によって費用が大きく異なるものです。そのため、工事内容を明確にして見積もりを依頼することが重要です。
また見積もりには、材料費や工賃、諸経費など、さまざまな費用が含まれています。
そのため、複数の会社から見積もりを取ることで費用の相場を把握し、より適正な価格で工事を発注することができます。
さらに、見積もり内容を比較することで、工事内容や費用に差異がないかを確認できます。
また見積もりの内容に不明点があれば、必ず確認するようにしましょう。
工事完了後のアフターサービスも重要。万が一トラブルが発生した場合、迅速に対応してもらえるかどうかを確認しましょう。
まとめ
電気工事の費用相場は、工事内容や規模、地域によって異なります。以下は、一般的な電気工事の費用相場の目安です。
- コンセントの設置工事:1箇所あたり5,000円~
- スイッチの取付工事:1箇所あたり5,000円~
- 照明器具の取付工事:1台あたり5,000円~
- パソコン配線・LAN工事:10人程度のオフィスで15万円~
- ブレーカー増設工事:1箇所あたり5,000円~
- 業務用エアコンの設置工事:10万円~30万円
電気工事会社を選ぶ際には、以下のポイントに注意することが大切です。
― 実績 ―
電気工事を専門に扱っているか、施工の実績が豊富か、経験豊富な工事士が施工を担当するかなど、業者の実績をチェックしましょう。
― 見積額 ―
複数社の工事店の見積を比較しましょう。見積の合計額だけでなく、明細もきちんとチェックすることが大切です。
― 対応力 ―
事業所ごとに建物の構造が異なるのは当然のことですので、臨機応変に対応してもらえるかどうかが重要です。
― アフターサービス ―
工事完了後のアフターサービスも重要です。トラブルが発生した場合、迅速に対応してもらえるかどうかを確認しましょう。
以上の点に留意して、信頼できる電気工事会社を選ぶようにしましょう。